ロシア軍がバフムトで勢いを失う、ウクライナ軍は反転攻勢を計画か
ウクライナ東部・ドネツク州の都市、バフムトで、ロシア軍の勢いが失われているとの見方が出ている。
「エネルギーが尽きかけている」
バフムトは昨年から数カ月かけてロシア軍が攻撃を続け、まもなく陥落するのではないかとの見方が出ていた。
しかしウクライナ陸軍司令官のOleksandr Syrskyi氏は、3月23日に自身のTelegramチャンネルで、「(ロシア軍は)バフムトでかなりの兵力を失っており、エネルギーが尽きかけている」と述べたという。
またSyrskyi司令官は、「キーウ、ハルキウ、バラクリア、クピャンスク付近で行ったように、ごく近いうちに、この機会を利用することになるだろう」と述べ、反転攻勢の機会をうかがっていることを示唆した。
これらの都市は昨年、ウクライナ軍がロシア軍を駆逐し、大幅に領土を奪還した場所となる。
また西側当局によれば、ロシア軍はバフムトで最大3万人の兵士を失っており、その中には民間軍事会社「ワグネル」が刑務所からリクルートした受刑者が多く含まれているという。
President @ZelenskyyUA visited frontline positions in the Donetsk region and awarded the defenders of Bakhmut. pic.twitter.com/1uEAKtDg9n
— Defense of Ukraine (@DefenceU) March 22, 2023
ロシア側も反転攻勢に備える
ウクライナ軍の反転攻勢については、ロシア軍も認識しており、「ワグネル」のエフゲニー・プリゴジン氏も、3月23日に自身のSNSで公開したビデオインタビューで、ウクライナ軍がバフムトで私兵部隊(ワグネル)を包囲している、と明らかにした。
また同氏は、ウクライナ軍がザポリージャ州から黒海に向かって前進することを計画しているとも警告したという。
さらにロシア安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフ氏も、ロシアメディアのインタビューで自軍がウクライナの反攻に備えているとし、次のように述べた。
「彼ら(ウクライナ側)は攻勢に出る準備をしている。我々の参謀本部はこれを計算し、独自の解決策を準備している」
一方、ロシア国内では、戦争肯定派の論客たちが軍指導部を攻撃。特に超国家主義者で元諜報部員のイゴール・ストレルコフ氏は、軍を近代化しないプーチン大統領を、これまでで最も厳しく非難したという。
ウクライナ各地では被害が出ており、3月24日には、ロシア軍の長距離砲撃や空爆などにより、少なくとも10人の市民が死亡、20人が負傷したと言われている。(了)
The results of russian airstrike at Bilopilya, Sumy region.
Two people are reported dead.
The terrorist will never stop until they are stopped.#russiaisaterroriststate📹 @suspilne_news pic.twitter.com/XKUIMvfDf8
— Defense of Ukraine (@DefenceU) March 24, 2023
Enemy’s strike on Zaporizhia today.#russiaisaterroriststate
📷 @ZelenskyyUA pic.twitter.com/RtmFi4MBJn
— Defense of Ukraine (@DefenceU) March 22, 2023
出典元:The Guardian:Russian forces preparing for Ukrainian counteroffensive, says Medvedev(3/24)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: UN reports dozens of summary executions of PoWs; Nordic nations agree joint air defence plan – as it happened(3/24)