根性の米アマゾン配達員、人質立てこもり現場のビルに配達【動画】
警察と立てこもり犯人が対峙する緊張した場面に、仕事熱心なアマゾンの配達員が現れ、配達物をSWATチーム(特殊部隊)の一人に渡して帰った。その様子が撮影され、ツイッターに投稿されている。
集合住宅に立てこもり
アメリカ·ノースカロライナ州のケーリーという町で、精神障害のある男が男の子を人質に取り、集合住宅の一室に立てこもるという事件が起こった。その住宅ビルは警察に取り囲まれ、犯人と警察との睨み合いは20時間以上続いたと報じられている。
その最中に現れたのがアマゾンの配達員だ。彼はビルのどこかの部屋に荷物を届けなければならなかったが、住人はみな外に逃げ出すか、部屋に鍵をかけて隠れるかしていた。また、ビル全体が警察に囲まれているので中に入れず、置き配もできない。
しかし配達員は諦めず、何台ものパトカーの間を堂々と歩いて行き、SWATチームの一員に事情を話して荷物を託すのだ。
その様子を撮影した向かいの家の女性が、先日、動画をツイッターに投稿した。配達員の背中に矢印のマークが付いているので、アマゾンだと分かる。
Amazon driver delivers packaged through a SWAT situation pic.twitter.com/hBjCqJDBnF
— austin frisch (@realaustinzone) March 19, 2023
配達員にもプレッシャー
動画の中で、撮影した女性は笑いながら配達員を応援し、「行け、アマゾン」と声をかけている。SWATに荷物を託した配達員は、配達車に戻る途中で振り返り、配達証明として写真を撮っているのが分かる。
動画を見たネットユーザーからは、「(警察に)追い払われるより、ジェフ·ベゾスの方が怖いのだろう」、「私は以前アマゾンの配達員だったが、荷物を全て配達しないとマズイことになる」といった同情のコメントが寄せられた。
アマゾンは、決められた日時より配達が遅れた場合、送料分を返金することになっている。そのため、配達員にもプレッシャーがかかるのだろう。
ちなみに立てこもり事件の方は、犯人の自殺で幕引きとなった。人質の男の子は銃弾を受けたが命は無事だった。(了)
出典元:NDTV:Amazon Executive Delivers Package During Police Standoff In US(3/23)
出典元:New York Post:Amazon driver delivers package during police standoff, hands to SWAT member(3/22)
出典元:The Guardian:US Amazon driver delivers package during police standoff, viral video shows(3/23)
出典元:abc11:Man barricaded for nearly 24 hours in Cary apartment dies, police say(2/23)