米麻薬取締局、コカ·コーラにコカの葉を使うことを今年も認可
コカ·コーラのフレーバーとしてコカの葉を使用することが、今年も認可された。今後も変わらぬ味を楽しめると分かり、アメリカ人はホッとしているようだ。
コカの葉の輸入を許された唯一の工場
アメリカ·ニュージャージー州のStepan Companyという会社が運営する化学処理工場が、今年も麻薬取締局の許可を受け、コカの葉を輸入できるようになった。
コカの葉といえば、麻薬であるコカインの原料だ。この工場は、そのコカの葉を化学処理して麻薬成分を取り除いている。それが最終的にはコカ·コーラのフレーバーの1つになる。
メディアによれば、アメリカでコカの葉の輸入が認可されているのは、この工場が唯一なのだそう。ちなみに、処理して除かれた麻薬成分は別の化学工場に売られ、歯科用麻酔薬の原料になるとのこと。
Stepan Companyは、過去数十年にわたってペルーやボリビアからコカの葉を輸入しており、その量は年に56トン~588トンと見積もられている。
過去には特例として許可された
アメリカでは1921年にコカの葉の輸入が禁止された。だが、その法律には特例があり、ニュージャージー州の化学処理工場(当時はMaywood Chemical Worksという会社が所有)だけは輸入を許されたのだそう。Stepan Companyは1959年にこの工場を購入した。
こうした法律の特例のおかげでコカ·コーラのユニークな味が存続し、その結果、世界的な巨大ブランドに成長できたと考えられている。オーストラリアのシンクタンク「Mises Institute」は、2016年の記事でこう書いている。
今や巨大企業となったコカ·コーラ社の成功は、第二次世界大戦中に(アメリカ)政府から与えられた特権によるところが少なくない。当時は厳しい反麻薬政策が取られており、コカ·コーラ社の競争相手は抑圧されることになった。
(了)
出典元:MailOnline:Coca-Cola produces as much as $2BN of pure COCAINE every year in a secretive New Jersey factory – all thanks to its iconic recipe and a VERY special arrangement with the DEA(4/1)
出典元:New York Post:New Jersey factory imports cocaine plant that flavors Coca-Cola thanks to DEA arrangement(4/1)