Switch news

知っておきたい世界のニュース

インドが中国を抜き世界で最も人口の多い国に、国連推計

インドが中国を抜き世界で最も人口の多い国に、国連推計
flickr_Juan Antonio Segal

国連の人口推計により、インドは中国を抜いて世界で最も人口の多い国になったとみられている。

 

14億2577万以上と予測

 

国勢調査データや出生率、死亡率などさまざまな要素から算出される国連の「予測」によると、インドの人口は14億2577万5850人となり、初めて中国を上回ったという。

 

これにより、国連が記録を取り始めた1950年以降、世界の人口動態に最も大きな変化をもたらしたことになる。

 

実際に、記録がとられ始めてから、中国が人口の多さで首位の座を奪われるのは初めてのことだとされている。

 

ただし「予測」とされているのは、インドの「正確な」人口規模が分かっていないからだ。

 

インドでは通常10年ごとに国勢調査が行われるが、実施が遅れているという。

 

国勢調査は2021年に予定されていたが、新型コロナにより延期され、まだインド政府は、開始日を発表していない。

 

2064年には17億人に達すると予測

 

インドでは、1950年以降、人口が10億人以上に到達。現在は増加率が鈍化しているが、それでも今後数十年間は増え続け、2064年には17億人に達すると予想されているという。

 

現在、インドでは1日平均8万6000人の赤ちゃんが誕生しているが、一方中国では4万9400人となっている。

 

中国の人口減少は、1980年代に「1人っ子政策」が導入されるなど、数十年にわたる厳しい法律により、急増する出生率を抑制してきた結果だと考えられている。

 

当初は人口抑制に大きな効果を発揮していたものの、現在では高齢化が進み、人口が急減しているため、今後経済に深刻な影響を与える可能性があるという。

 

また中国では最近、女性に積極的に子供を産ませようとする政策がとられているが、人口増加をほとんど刺激していない。

 

中国の女性はまだ1.2人しか子供を産んでおらず、今後20年間で人口は10%近く減少すると予想され、今世紀末までに10億人を下回る可能性があると言われている。(了)

 

出典元:The Guardian:India overtakes China to become world’s most populous country(4/24)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top