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政府職員が勝手に貯水池の水を抜いて停職、落ちたスマホを回収するため【インド】

政府職員が勝手に貯水池の水を抜いて停職、落ちたスマホを回収するため【インド】
Twitter/Anshul Saxena

インドの政府職員が、自分のスマホを回収するため、勝手に貯水池の水を抜いてしまい、停職処分にされた。

 

自撮り中に水の中に落としてしまう

 

その政府職員とは、Rajesh Vishwas氏。食品検査官の彼は5月21日、インド中部チャッティースガル州のケルカッタ・ダム(貯水池)の付近で自撮りをしていたという。

 

その際、Vishwas氏はサムスン製携帯電話を、ダムの中に落としてしまったそうだ。

 

その後、Vishwas氏は自分のスマホを回収するため、ダムの水を抜くよう命令。数日後にスマホは発見されたが、もはや水に浸かっていて使えない状態になっていたとか。

 

しかもVishwas氏は、その地位を悪用したとして非難され、停職処分を受けたという。

 

機密データも入っていたと主張

 

Vishwas氏によれば、その携帯電話は1200ドル(約17万円)もし、政府の機密データが含まれていたため、回収する必要があると主張していたそうだ。

 

また当初は地元のダイバーが潜って探したが、見つからなかったため、自分でお金を払ってディーゼルポンプを持ち込んだとか。

 

さらにVishwas氏は、「近くの運河に水を流す」ことを役人から口頭で許可されたと主張。その際、役人は「より多くの水を得ることができ、農民の利益になる」と言ったという。

 

結局、ポンプは数日間稼働し、およそ200万リットルの水を排出。しかし苦情を受けた水資源局の別の職員が到着した時、作業は中止された。

 

水資源局のPriyanka Shukla氏は、「The National」紙に対し「水は必要不可欠な資源であり、このように無駄にすることはできません」と語っている。

 

またVishwas氏の行動は、政治家からも批判を浴びたそうだ。現在もVishwas氏に対する調査は続けられており、その間彼は停職処分にされたという。(了)

 

出典元:BBC:India official drains entire dam to retrieve phone(5/27)

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