ウクライナで走行中の車にミサイルの残骸が落下、車載カメラが撮影
ウクライナで突然、空からミサイルの残骸が落下する瞬間が撮影された。
交通量の多い道路での出来事
この出来事が起きたのは5月29日、場所は首都・キーウの幹線道路とされている。
当時、複数車線の道路には多くの車が走行していたが、突然中央車線を走っていた車に向かって、空からミサイルの残骸と思われるものが落下した。
車は直撃を免れたようだが、その後道路には、散らばったミサイルの残骸が残された。その様子がこちら。
New video shows tail of missile from US-supplied Patriot air defense system crash onto Kiev highway causing panic and destruction.
Part of the missile fell while trying to repel Russian missile strikes on NATO’s Ukraine’s capital city. pic.twitter.com/CdMYBBq3Ec
— SOS-UK-Report (@sosReports) May 31, 2023
ロシア軍によるミサイル攻撃の最中
この日、ロシア軍による攻撃が午前11時に開始されたと言われ、その後ウクライナ軍は発射された弾道ミサイルと巡航ミサイルのうち、11発すべてを撃墜したと発表していた。
今回の映像も11時22分頃に撮影されたものとみられ、ちょうどロシア軍によるミサイル攻撃の最中だったと考えられている。
しかし落下したミサイルの残骸が、ロシア軍のものなのか、それともウクライナ軍が迎撃で使ったパトリオット・ミサイルの残骸なのかは、明らかになっていない。
実は先日も、走行中の車にミサイルの残骸が落下する様子が撮影されていた。
A part of ruzzian missile almost hit a passenger bus in Kyiv pic.twitter.com/GAxC1DbAKo
— Alex Bond (@AlexBondODUA) May 29, 2023
ロシア領内への攻撃は「自衛」
一方、最近ロシア国内への攻撃が増えていることについて、ドイツ政府の報道官は、一連の攻撃が「自衛」に当たるとして、ウクライナはロシア領を攻撃する権利を有すると述べたという。
モスクワへのドローン攻撃があった日の翌日(5月31日)、報道官のSteffen Hebestreit氏は、ドイツの新聞「Deutsche Welle」とのインタビューにおいて「国際法は、ウクライナが自衛の目的でロシアの領土を攻撃することを認めている」と述べたそうだ。
ただしロシア領内への攻撃で、「ドイツの兵器が使われたとは考えていない」とも述べている。
ウクライナ軍の主力艦を破壊と主張
ロシア軍は5月31日、ウクライナ軍の最後の主力艦とされる「ユーリ・オレフィレンコ(Yuri Olefirenko)」を破壊したと主張した。
「ユーリ・オレフィレンコ」は兵士や軍用車両を上陸させるための中型揚陸艦とされ、当時はウクライナ南部のオデーサ港に配備されていたという。
ロシア空軍は5月29日に、オデーサ港の係留施設への攻撃を行い、「ユーリ・オレフィレンコ」を破壊したと発表した。
しかしこれについて、ウクライナ側はコメントをしていない。
一方、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップ、エフゲニー・プリゴジン氏は5月31日、ウクライナ侵攻前と侵攻中にロシアの防衛当局幹部が犯した「犯罪」を調査するよう検察に要請した、と述べたという。(了)
出典元:The Guardian:Missile debris narrowly misses cars in Kyiv – video(5/31)
出典元」The Guardian:Russia-Ukraine war: only 500 of 70,000 residents left in Bakhmut, mayor says – as it happened(5/31)