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ウクライナのダムが破壊され、動物園にいた約300匹が溺死

ウクライナのダムが破壊され、動物園にいた約300匹が溺死
Twitter/Saint Javelin

ウクライナで、ロシア軍が占領していた水力発電所のダムが爆破され、多くの住民が危険にさらされると同時に、多数の動物たちも溺死したと報じられている。

 

多数の死者が出た可能性

 

6月6日、ウクライナのへルソン州にある「ノヴァ・カホフカ・ダム」が何者かによって爆破され、町に大量の水が流入。大規模な洪水を引き起こした。

 

これにより周辺の都市や村では、1万7000人の住民が避難を強いられており、アメリカ政府は「多数の死者が出た可能性が高い」と指摘している。

 

 

また地元の「Kazkova Dibrova動物園」では、飼育されていた約300匹の動物が溺死したという。

 

「動物たちを退避させるのは不可能だった」

 

「Kazkova Dibrova動物園」は、へルソン州を流れるドニプロ川のすぐそばにあり、サル、ロバ、馬、アライグマなどの動物が飼育されていたそうだ。

 

しかしダムが決壊し、園内は完全に水没。現在は、白鳥とアヒルしか残っていないと言われている。

 

「Kazkova Dibrova動物園」の広報担当者は、次のように述べている。

 

「動物園(付近)には、地雷が敷設されていたため、動物たちを退避させるのは不可能でした。私たちは彼らを救おうとしてきました。毎日、攻撃の中、2人の作業員が命がけでDibrova(動物園)に行き、動物たちに餌を与えていました。今、ロシアはすべてを破壊した。私たちの魂は痛みで引き裂かれています」

 

ダム破壊について双方が非難

 

現在も、誰によってダムが破壊されたのかはわかっていない。ウクライナ側はロシア軍によるものだと非難。ロシアもウクライナ側が故意に、爆破したと主張している。

 

ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は、記者団に対し「ウクライナ側による意図的な妨害行為であることを明確に述べることができる」と主張。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は6月6日、国民向けのテレビ演説で、次のように述べたという。

 

「ロシア占領軍による、水力発電所や他の構造物に対する意図的な破壊は、大量破壊の環境爆弾である。ロシアの侵略からウクライナ全体を解放することだけが、新たなテロ行為に対する保証になりうる」

 

ウクライナのアンドリー・イェルマク首席補佐官は、ダムの爆破がロシア軍によるものであることは疑いの余地がないとし、次のように述べている。

 

「午前2時50分、ロシア軍はカホフカ水力発電所とそのダムを爆破した。このことに疑いの余地があるのか、私には理解できない。両建築物は、一時的にロシアが占領している地域にある。砲撃や他のいかなる外部からの影響も、これらの建造物を破壊することはできなかった。爆発は内部から起こったのだ」

 

実は以前も、ロシア軍がこのダムに爆発物を仕掛け、爆破しようと計画を立てていたと報じられていた。(了)

 

出典元:MailOnline:300 zoo animals drown in floodwaters from Ukrainian dam explosion: Workers could not evacuate the creatures because Russia had mined the family venue(6/6)

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Zelenskiy says dam attack an ‘environmental bomb of mass destruction’(6/6)

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