ウクライナ軍がドネツク州で3つの集落を解放、SNSにも動画を投稿
ウクライナ軍が、東部ドネツク州にある3つの集落をロシア軍から解放し、その動画も投稿されている。
ドネツク州西部の集落を解放
まずロシア軍から解放されたのは、ドネツク州西部の町、Velyka Novosilkaの南にあるBlahodatne村だ。
また別の旅団も、Neskuchneの集落を占領。さらに6月11日の朝には、3つ目の村、Makarivkaが陥落したと、ウクライナのハンナ・マリアール国防副大臣が発表した。
SNSにもBlahodatne村に、ウクライナの国旗が掲げられる様子が投稿されている。
Ukrainian flag in liberated Blahodatne, Donetsk region.
Glory to Ukraine! 🇺🇦 pic.twitter.com/3WISMn1PU2
— Maria Avdeeva (@maria_avdv) June 11, 2023
Velyka Novosilka方面は、ウクライナ軍による攻撃の主軸の1つとされ、これらの3つの集落は、反転攻勢が開始され1週間たってから、最初に解放された場所となる。
主力部隊は動かしていない
ロシア軍の軍事ブロガーによると、さらに南にある別の集落、Urozhaineでも激しい争奪戦が繰り広げられていたという。
一方、ウクライナ軍の南部戦線の将校は、まだ主力部隊を動かしてはいないと主張している。
またウクライナの軍事記者は、「Velyka Novosilka周辺の1週間の突撃作戦で、ウクライナ軍は約95平方キロの土地を解放することができた」とブログに書いているそうだ。
現在、ウクライナ軍はVelyka Novosilkaから南下しているとみられるが、ロシアの主要防衛線に到達するまでには、まだ道のりがあるとも言われている。
ロシア占領下で破壊工作
6月11日には、ロシア占領下のザポリージャ州とクリミア半島を結ぶ鉄道路線が、何者かによって爆破されたという。
この破壊工作は2カ所で行われたらしく、1つはザポリージャ州にあるYakimivka橋で、もう1つはクリミア半島の町、Kirovskoyeで爆破が確認され、ここでは貨物列車が損傷したそうだ。
一方、ロシア国防省は、民間軍事会社「ワグネル」を管理下に置こうとしており、今月末までに国防省と契約を結ぶよう命じた。
しかし「ワグネル」のエフゲニー・プリゴジン氏は、「ショイグ国防相とはいかなる契約も結ばないだろう」と述べている。(了)
出典元:The Guardian:Ukraine claims to have liberated three frontline villages in Donetsk(6/11)