ロシアで「ワグネル」が高い人気を保つ、世論調査の結果とは?
民間軍事会社「ワグネル」の人気は、ロシア国内で依然として高いようだ。
3分の1がプリゴジン氏を支持
ロシア・フィールド世論調査センターによると、「ワグネル」の反乱以前は、回答者の55%が、創設者であるエフゲニー・プリゴジン氏の行動を肯定的に見ていたという。
しかし反乱後は、ロシア政府が国営メディアを使い、反プリゴジンのプロパガンダを流し始めたため、彼の支持率は29%に下がったそうだ。
ただアメリカのメディア・NBCは「3分の1近くがまだプリゴジンを肯定的に見ていることは、注目に値する」と伝えている。
高齢者の間では否定的
世論調査センターによると、プリゴジン氏の活動に対する肯定的な態度は、男性と30~44歳の回答者に多く、高齢者では否定的な評価の割合が極めて高かったという。
また7月3日に発表された独立調査機関「レバダ・センター」の同様の調査でも、プーチン大統領に対する支持率は変わっていないが、プリゴジン氏に対する態度は急激に悪化しており、「ワグネル」の反乱後、彼を支持する回答者は5人に1人しかいなかったそうだ。
しかし「反乱後も、ワグネルの戦闘員に対する好意的な評価は続いている」とレバダ・センターは述べている。
もっとも言論の自由が厳しく制限されているロシアで、世論を評価することは非常に難しくなっており、多くの人々は匿名であっても自分の考えを話すことを恐れているという。
ただ「ワグネル」が反乱後にロストフ州を離れる際には、多くの市民が拍手をし、歓声を上げていた。
またNBCニュースが検証した動画にも、7月1日にモスクワのゴーリキー公園で行われた卒業コンサートで、「ワグネル」の旗を振る若者たちの姿が映っていたそうだ。(了)
出典元:NBC:Signs of life — and support — for Prigozhin with Wagner’s future still a mystery after mutiny(7/4)