プーチン大統領、クリミア大橋を爆破され「対応を準備している」と発言
7月17日未明、クリミア半島とロシア本土を結ぶ「クリミア大橋(ケルチ橋)」が爆破され、道路などが損傷した。
午前3時過ぎに2回の爆発
「クリミア大橋」では17日の午前3時4分(現地時間)と午前3時20分の2回、大きな爆発があり、車で通行していたとみられる女性と男性が死亡、彼らの娘が負傷したという。
またこの攻撃で道路が損傷し、クリミア半島の知事は住民に対し、安全上の理由からクリミアの橋を通る旅行を控え、別の陸路を選ぶよう求めた。
まだどのような攻撃が行われたのかは分かっておらず、橋の支柱が損傷したとの報道もあるが、確認できていない。
Russian media publish a video of now the Kerch Bridge looks now. pic.twitter.com/TaO6RVnElA
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) July 17, 2023
ウクライナ軍によるものだと断定
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、この攻撃がウクライナ軍によるものだと断定。次のように述べた。
「今日のクリミア橋への攻撃は、ウクライナ政権によって行われた。この政権はテロリストであり、国際的な組織犯罪集団の特徴をすべて備えている」
またロシアのプーチン大統領も17日、「クリミア大橋」の爆破を受けて、この攻撃に対する対応を国防省が準備していると発言。
また橋への攻撃について評価するテレビ会議において、プーチン大統領は出席者に対し、橋の安全確保について具体的な提案を求めたという。
ウクライナ側は公式に関与を明らかにしていないが、地元メディアは、ウクライナの治安部隊が水上ドローン(無人小型艇)を配備したと伝えている。
ロシアが穀物輸出協定から離脱
ロシア政府は17日、国連とトルコが1年前に仲介した黒海穀物輸出協定から離脱すると明らかにした。
この協定は、ウクライナの穀物を安全に輸出できるようにすることで、世界的な食糧危機を緩和するために結ばれた。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は声明で、ロシアが黒海の穀物取引から撤退することを決定したことに「深い遺憾の意」を表明。世界的な生活費の危機に直面している何億もの人々が、「代償を払うことになる」と述べたという。
またロシア軍の戦闘爆撃機「Su-25」が17日、グラスノダール地方の港湾都市、Yeysk付近のアゾフ海に墜落した。
❗️ Russian publication Baza reports that the pilot of the downed SU-25 attack aircraft has died, doctors were unable to save him. https://t.co/wIctz9pooU pic.twitter.com/QJ0Sg3srRC
— NEXTA (@nexta_tv) July 17, 2023
地元当局は、「Su-25」のパイロットが無事脱出したとソーシャルメディア上で発表している。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Putin says Russia preparing response to Crimea bridge attack; US condemns Moscow grain deal exit – as it happened(7/17)