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ガザ地区の病院で新生児が次々と死亡、すべての命が失われる可能性

ガザ地区の病院で新生児が次々と死亡、すべての命が失われる可能性
X_Rohan Talbot

ガザ地区にある病院では、未熟児の赤ん坊の命を救うために、医療スタッフが懸命の努力を行っているという。

 

酸素も保育器の電源もない状態

 

ガザ市にあるアル・シファ病院では、イスラエル軍の攻撃により、酸素の供給も保育器の電源もない状況に置かれているそうだ。

 

そして集中治療室も攻撃を受けたため、未熟児の赤ん坊たちを新生児病棟から外科病棟へ運び、そこで看護婦らが数多くの乳児を布で包み、体を温め、なんとか生き延びさせようと必死の努力をしているという。

 

36人の乳児は移送後になんとか生き残ったが、週末にかけて症状が悪化。アル・シファ病院の外科部長、マルワン・アブ・サダ医師も次のように語っている。

 

「今日、私たちは1人の赤ちゃんの命を失いました。昨日は2人の赤ちゃんを失いました。私は、すべての赤ちゃんの命が失われるのではないかと心配しています」

 

病人も路上に放置される

 

またガザ地区各地の病院では避難が強いられたため、多くの患者などがケアのないまま、路上に置き去りにされたという。

 

実際にガザ市にあるアル・ナスル小児科病院と、ランティシ小児科病院では強制的に避難させられ、病人が何のケアもなく路上に放置されているそうだ。

 

そしてこれらの2つの病院では、医療従事者との連絡が完全に途絶えたと言われている。

 

「テロ攻撃を集団処罰に利用するな」

 

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は11月12日、CNNのインタビューに応じ、「イスラエルはハマスによる10月7日の攻撃を、パレスチナ人民に対する集団処罰の理由として利用することはできない」とし、次のように述べた。

 

「私は最初からハマスを非難してきました。ハマスのやったことは恐ろしいことだ。テロ攻撃、女性と子供の虐殺。そして私は、ハマスを明確に非難してきました。しかし、私には基本原則があります。ハマスはパレスチナ人民ではありません。そして、ハマスとパレスチナ人を区別できなければなりません。したがって、ハマスが行った恐ろしいことを、パレスチナ人民に対する集団処罰の理由として利用することはできない」

 

世界各地で停戦を求めるデモ

 

イスラエルの攻撃に反対するデモは、先週末も世界各地で行われ、多くの人々が停戦を求めたという。

 

 

 

ガザ地区の保健当局は、「病院が標的にされているため、ガザ地区での最新の死傷者数の統計を発表できない」と述べている。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: al-Shifa hospital ‘no longer functioning’, says WHO, as aid groups urge attacks on healthcare centres to stop(11/12)

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