ウクライナがドニプロ川東岸で陣地を構築、さらに拡大か?
ウクライナ軍が、南部ヘルソン州を流れるドニプロ川の東岸に上陸し、陣地を築いたと報じられている。
川の東岸で作戦を実施し、成功
ウクライナ軍が、ドニプロ川の東岸に上陸し、陣地を構築したとの情報は、以前からロシアの軍事ブロガーによって指摘されてきたという。
そして先週初めには、ウクライナ軍が陣地を確立したことを、ロシアとウクライナ側も公式に認めたそうだ。
さらに11月17日には、ウクライナ軍の海兵隊がSNS上の声明で、「ウクライナ国防軍はヘルソン戦線に沿ったドニプロ川左岸(東岸)で一連の作戦を実施し、成功を収めた」と述べた。
しかしこの作戦が、具体的にどのようなものか、は明らかにされていない。
The Kherson region’s left bank. Our warriors.
I thank them for their strength and for moving forward.
Glory to everyone who restores freedom and justice to Ukraine!
🇺🇦🇺🇦🇺🇦 pic.twitter.com/5Da2key0KA
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) November 17, 2023
西岸のヘルソン市に向けて砲撃
ウクライナ軍は約1年前に、ドニプロ川の西側にあるヘルソン市とその周辺地域を解放。ロシア軍は川の東岸に撤退した。
その後もウクライナ軍はこの地域で前進を望んでいたが、ロシア側が川の東側に地雷原や強力な陣地を構築したため、進軍が阻まれてきた。
しかもロシア軍は現在も、毎日のように西岸のヘルソン市などに向けて砲撃を続けており、11月17日には、ロシア軍の攻撃で1人の民間人が死亡し、16日にも少なくとも3人が死亡、十数人が負傷したという。
今回、ウクライナ軍がさらに川の東岸に張り出せば、ヘルソン市への砲撃が収まり、またクリミアに向けて進軍できる可能性も出てきた。
ただしさらに進軍を続けるには、ウクライナ側は戦車や戦闘車両などを東岸に運ばねばならず、それにはドニプロ川に橋を架ける必要があるとも考えられている。(了)
出典元:The Guardian:Ukrainian military reports ‘successful operations’ on Dnipro River’s east bank(11/17)