黒澤映画『天国と地獄』のリメイクで、スパイク・リーとD・ワシントンがタッグ
黒澤明監督の映画『天国と地獄』が、アメリカでリメイクされることになり、スパイク・リー監督と俳優のデンゼル・ワシントン氏が再び、タッグを組むことになった。
1963年に公開された『天国と地獄』
リー監督と俳優のワシントン氏は、これまでに『マルコムX』や『He Got Game(邦題:ラスト・ゲーム)』などでもタッグを組んでおり、今回5度目になるという。
そして1963年(昭和38年)に公開された映画『天国と地獄』のリメイク版は、さっそく3月にも撮影が開始されるそうだ。
『天国と地獄』は、エド・マクベインの小説『キングの身代金』を基にした映画で、企業内の権力争いと、誘拐された運転手の子供を巡り、主人公が究極の選択を迫られるという内容。主人公の権藤金吾を演じたのは、三船敏郎さんだ。
Spike Lee and Denzel Washington reuniting for Akira Kurosawa remake
The pair, who last worked together on 2006’s Inside Man, will reimagine the 1963 crime drama High and Low for Apple and A24 pic.twitter.com/GPUCEr3b09
— Four ⁴ Trends (@Everytrendsplug) February 9, 2024
何度もリメイクされた黒澤作品
黒澤監督の作品はこれまでに何度もリメイクされており、最近では映画『生きる』を新たな視点から描いた『生きるLiving(2022年公開)』が、オスカーにノミネートされたという。
また2008年にも、映画監督のマーティン・スコセッシ氏が、黒澤作品のリメイク版を手掛ける計画をしていたが、実現には至らなかったそうだ。
リー監督は以前、黒澤監督について語り、1986年のコメディ『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』は『羅生門』の影響を受けたと答えている。
また昨年、キャリアについて尋ねられた時、リー監督は「黒澤は86歳でしたね(まで仕事をしていましたね)。少なくとも黒澤のところまで行かないと」と述べていたという。
俳優のワシントン氏は最近、映画『イコライザー3』にも出演し、今年はリドリー・スコット監督の『グラディエーター2』でポール・メスカル氏と共演する予定とされている。(了)
出典元:The Guardian:Spike Lee and Denzel Washington reuniting for Akira Kurosawa remake(2/8)