イギリスの動物園で、歩けないペンギンの赤ちゃんに特別訓練を実施
イギリスの動物園で、ペンギン赤ちゃんが体力を回復し、歩けるようになったという。
母親が死亡し、直立できず
そのペンギンの赤ちゃんとは、イングランドのダドリー動物園で飼われている、メスの「フロップ」だ。
この赤ちゃんの母親は生後数日で亡くなり、その後、「フロップ」は体を支える力が失われ、直立できなかったという
このため体重が前部のお腹にかかり、魚を食べて消化するのが不快だったらしく、食欲も低下していったそうだ。
そこでダドリー動物園の飼育員は、ベビーバウンサー(ハンモックのようなベビーチェアーの一種)に相当するものを手作りで用意。足が床にちょうど触れる程度にしたという。
Meet Flop – our Humboldt penguin with a very special story!
After starting life as normal, things rapidly changed for the chick and her survival looked bleak.
Read more about her story here:https://t.co/AQwRrG0A4t pic.twitter.com/yqpg5dTVXX
— Dudley Zoo (@dudleyzoo) November 28, 2024
専用の歩行器も手作り
飼育員らは「フロップ」が直立姿勢に慣れ、足と腰を動かすようになることを期待し、毎朝「フロップ」をバウンサーに入れ、餌を与え続けたという。
また専用の「歩行器」のようなものも作り、「フロップ」が直立姿勢を保ちながら、歩けるようにしたそうだ。
最初のうち、「フロップ」は歩こうとしなかったが、そのうち頭を上げ、前によろめきながら進み始め、最終的には自分で直立し始めたという。
そしてゆっくりと、しかし確実に、「フロップ」の体重も増え始めたそうだ。現在は他の仲間と共にペンギンのエリアに戻され、プールなどで泳いでいる。
ダドリー動物園の飼育員はまた、ネットで同様のケースを見つけ、カナダのトロント動物園に連絡を取り、さまざまなアドバイスも受け取ったという。(了)
Keepers at Dudley Zoo have helped save a baby penguin called Flop.
Teaching her how to walk again. pic.twitter.com/4Rgf7Iba9f
— BBC Birmingham & Black Country (@bbcwm) November 28, 2024
出典元:Dudley Zoo:The penguin who lost her waddle!