1週間も山で行方不明だった子犬、ハイカーの男性が偶然見つけて保護

アメリカのペンシルベニア州で、行方不明になった子犬が、ハイカーの男性によって発見され、無事に保護された。
飼い主があらゆる手を尽くす
その子犬とは、生後6カ月になるゴールデンレトリバーの「フレディ」だ。
「フレディ」は2月17日から、ペンシルベニア州東部にある歴史的な炭鉱の町、ポッツビルで行方不明になり、1週間に及び捜索活動が行われていたという。
飼い主のパルコ夫妻は、SNSを利用し、情報を集め、ボランティアを組織して学校や教会、町中でチラシを配ったそうだ。
また夫妻は捜索犬を使って行方不明のペットを追跡する会社や、上空で熱探知機ドローンを飛ばす会社にも捜索を依頼するなど、あらゆる手を尽くしてきたという。
しかし「フレディ」の行方は、気温が1桁台に下がる中、依然として分からなかったそうだ。
ハイカーの男性が偶然、発見
ところが、熱心なハイカーで、ウェディングカメラマンの男性、コリン・レイビーさんが2月24日、愛犬と共にシャープマウンテンを歩いていた時、「フレディ」を発見した。
当時、「フレディ」は炭鉱にある深さ約3mの穴の中に閉じ込められ、外に出られない状態だったという。
そこでレイビーさんは、「フレディ」が側壁を途中まで登った時、手を伸ばして子犬をつかんで、引き上げたそうだ。
その後、彼は「フレディ」に水を与え、予備のリードをつけて、愛犬と一緒に山から下っていった。
A golden retriever pup named Freddy is back home with his family in Pennsylvania after a frigid weeklong search that ended with his rescue from an abandoned coal pit.
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— ABC News (@ABC) March 3, 2025
自宅の防犯カメラから通知を受け取る
24日の夕暮れ時、ジョー・パルコさんは自宅の防犯カメラから通知を受け取り、その映像には、見知らぬ人が「フレディ」を連れて玄関先にいる姿が映っていたという。
その後、隣人からも電話がかかってきたため、夫妻は急いで家に帰り、「フレディ」との再会を果たした。
体重が約20kgあったフレディは、この試練で少なくとも4.5kgも体重が減っており、少し傷があったものの、それ以外は健康だったという。
パルコ一家は保護してくれたことに感謝しており、彼らを再会させるために多大な努力を払ってくれたコミュニティにも感謝しているそうだ。(了)
出典元:ABC News:Hiker rescues pup from abandoned coal pit after frigid weeklong search(2/28)