ペルー沖で95日間も漂流した漁師、無事に救助され、家族と再会

南米のペルーで、長い間漂流を続けていた漁師が発見され、無事に救助された。
昨年12月に港を出航
その漁師とは、マキシモ・ナパ・カストロさん(61歳)だ。
彼は昨年の12月7日、ペルー南部の海岸沿いの町、マルコナの港から出航し、2週間の漁をする予定だったという。
しかし出発から10日目、嵐で船が進路を外れ、食料も残り少なくなり、漂流することになったそうだ。
その後、家族も捜索に乗り出したが、結局ペルーの海上パトロールも、カストロさんを見つけることができなかった。
📍🇵🇪 #Perú Un pescador peruano Máximo Napa Castro, de 61 años, tuvo que pasar más de 90 días, en aguas internacionales, frente al puerto de Chimbote, en #Ecuador, pero logró sobrevivir y fue rescatado en estado crítico, informan medios locales. #Radio580 pic.twitter.com/4cXo43wXKa
— Radio 580 Nicaragua (@radio580nic) March 15, 2025
エクアドルの巡視船が発見
ところが3月12日、エクアドルの巡視船「Don F」が、海岸から1094km離れた場所で、カストロさんの船を発見。彼は当時、脱水症状を起こして危険な状態にあったという。
救出されたカストロさんは、医療評価のためエクアドル国境近くの町、パイタに運ばれ、その後ペルーの首都リマに飛行機で運ばれた。
3月14日、パイタでカストロさんは兄弟と再会。またリマにあるホルヘ・チャベス国際空港に到着した際には、娘さんとも再会し、自宅に戻ることができたそうだ。
🔴Tras 95 días de incertidumbre, pescador Máximo Napa Castro regresó a su casa en Ica.👉https://t.co/0EhT9TtwgL pic.twitter.com/0gCS7jWV8n
— Agencia Andina (@Agencia_Andina) March 17, 2025
ただ漂流中の生活は過酷だったらしく、船で雨水をため、ゴキブリや鳥、ウミガメも食べて、飢えをしのいでいたという。しかし最後の15日間は、何も食べずに過ごし、生後2か月の孫娘を含む家族のことを考えることで、耐え抜いてきたそうだ。
カストロさんは救出後、「毎日母のことを考えていました。二度目のチャンスを与えてくれた神に感謝しています」と語っていた。(了)
出典元:BBC:Fisherman rescued after 95 days adrift eating turtles(3/16)