拘留された移民が並んで「SOS」の文字を形作り、助けを求める

アメリカの拘置所で、拘留された男性らが助けを求め、並んで「SOS」の文字を作った。
ロイター通信のドローンが撮影
その様子が撮影されたのは4月28日、場所はテキサス州にあるブルーボネット拘置所の庭とされている。
映像に映っていた31人の男性は、移民関税執行局によって拘束された移民と考えられ、彼らは並んで、地面に「SOS」を描いたという。
この様子は、ロイター通信が飛ばしたドローンによって撮影された。
A group of detainees at an immigration facility at the center of President Trump’s use of the Alien Enemies Act formed an “SOS” distress signal earlier this week that was captured by a Reuters drone. https://t.co/cvWftcpXX4 pic.twitter.com/tCsKaZd4nk
— ABC News (@ABC) April 30, 2025
警官だった人物もギャング認定
今月、アメリカで拘束された数十人のベネズエラ人は、トランプ政権からギャング「Tren de Aragua」のメンバーだとみなされた。
しかしそのうち7人の家族は、ギャングのメンバーであるという、トランプ政権の主張を否定している。
7人の中には、ベネズエラで警察官をしていたジェファーソン・エスカロナさん(19歳)もいるという。彼は次のように語っている。
「私は、ここで自分の命が危ないと思っています。彼ら(トランプ政権)は私について虚偽の告発をしています。私はどのギャングにも属していません」
すでに200人以上が強制送還
すでに200人以上がアメリカから強制送還されており、その中には2019年に裁判所から保護資格を与えられたエルサルバドル国籍のキルマー・アブレゴ・ガルシア氏も含まれている。
彼はメリーランド州で子供を迎えに行った後、移民関税執行局(ICE)の職員に逮捕され、「(ギャングの)MS-13で重要な役割を果たした」として告発された。
その後、政府はガルシア氏を誤って拘束したと認め、連邦最高裁も彼の帰国を促進するよう命じたが、いまだにトランプ氏は、ガルシア氏がMS-13のメンバーであると主張し、アメリカへ帰国させようとはしていない。
しかもトランプ氏は就任100日目を記念した、ABC Newsのインタビューで、ガルシア氏の指の関節にMS-13のタトゥーが入っている画像があると主張。
しかしABC Newsの司会者であるテリー・モラン氏は、トランプ氏が言及した画像は明らかにデジタル加工されていると指摘した。
これに対しトランプ氏は、その画像が本物であるとし、モラン氏に自分の主張に同意するよう、怒って迫ったという。(了)
出典元:METRO:SOS scrawled in dirt by men fearing deportation to El Salvador prison(4/30)
出典元:The Guardian:Trump pressures journalist to accept doctored photo as real: ‘Why don’t you just say yes?’(4/30)