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ガザ地区で、イスラエル軍が78人のパレスチナ人を殺害

ガザ地区で、イスラエル軍が78人のパレスチナ人を殺害
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ガザ地区では7月5日も、イスラエル軍による激しい攻撃が続けられ、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

「ガザ人道財団」の配給所で9人が死亡

 

イスラエル軍は5日、ガザ地区北部のガザ市にある4階建ての建物を空爆。ここには60人の民間人が避難していたが、建物の上、3階部分が直撃を受けたという。

 

これまでに20人が瓦礫の中から救出されたか、あるいは遺体が引き上げられ、そのほとんどは子供と女性だったそうだ。

 

現時点で、少なくとも4人の死亡が確認され、その中には5歳以下の子供も含まれていたという。

 

またイスラエル軍は同じくガザ市にある学校「al-Shafi School」を攻撃し、身を寄せていたパレスチナ人5人が殺害された。

 

ガザ市近郊にある淡水化施設へもイスラエル軍による攻撃が行われ、パレスチナ人2人が死亡、15人が負傷したそうだ。

 

ガザ地区中部のヌセイラトでも、難民キャンプが空爆され、パレスチナ人2人が死亡、数人が負傷したという。

 

ガザ地区南部のアル・マワシ地区では、避難民のテントがイスラエル軍に砲撃され、少なくとも6人が死亡、10人以上が負傷した。

 

ガザ地区南部のラファにある「ガザ人道財団」の配給所付近でも、イスラエル兵に銃撃され、少なくとも9人が死亡。死亡した人の中には、3人の子供が含まれていたそうだ。

 

ガザ地区の病院関係者によれば、7月5日には全域で、イスラエル軍の攻撃により、少なくともパレスチナ人78人が死亡したという。

 

3人に1人が数日間、食事を摂れていない

 

国連世界食糧計画(WFP)は7月5日に声明を発表し、5月21日にガザ地区の国境検問所が再開され、限定的な支援物資の輸送が可能になり、数十台の支援トラックを派遣できたものの、これまでに届けられた食糧は「200万人を超える人々が生きていくために必要な量のほんの一部」に過ぎないと述べた。

 

また、WFPの最近の評価によると、3人に1人近くが数日間食事を摂れていないことが明らかになったという。さらに今年5月から9月の間に約47万人が、壊滅的な飢餓に直面すると予想されているそうだ。

 

そのためWFPは、イスラエル側に対し、ガザ地区北部、中部、南部の国境地点から、1日あたり少なくとも100台の支援トラックを通過させるよう求めた。

 

イスラエルの代表団がドーハへ

 

アメリカのメディア「Axios」の国際問題担当記者、バラク・ラビド氏によれば、イスラエルのネタニヤフ首相は、停戦の交渉団をカタールのドーハに派遣することを決定し、7月5日の夜か、6日に出発するという。

 

またラビド氏は、イスラエルの交渉団が「ハマス」との「直接会談」のためカタールの首都に向かっており、「残る溝を埋め、ガザ地区の人質解放と停戦協定の最終的な詳細について、合意に達することを目指している」と明らかにした。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills 78 Palestinians in Gaza, at least 9 of them aid seekers(7/5)

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