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体中に腫瘍ができたリス、異様な姿の目撃例が相次ぐ

体中に腫瘍ができたリス、異様な姿の目撃例が相次ぐ
X_@MarieMacKinnon

アメリカやカナダでは最近、グロテスクなリスが目撃されており、SNSでも話題になっている。

 

リスの体の大部分を覆う腫瘍

 

このようなリスの報告は2023年に遡り、当時アメリカ・メイン州の住民が、裏庭で腫瘍に覆われているハイイロリスの写真を撮影したのが、きっかけだという。

 

写真には、頭や目から脚、足、性器に至るまで、リスの体の大部分を覆う腫瘍から膿が滲み出る様子が映っていたそうだ。

 

しかもこのような目撃例は、ここ数カ月でアメリカやカナダからも寄せられており、SNSのユーザーたちは、この病気を解明しようと奮闘しているという。

 

「リス線維腫症」の可能性

 

SNS上では、これらのリスが「リス痘」(アメリカでは主にアカリスに感染する珍しいウイルス)を媒介しているのではないか、と疑う声があるようだ。

 

その一方で、この病気は「リス線維腫症(squirrel fibromatosis)」である可能性が高いと指摘する声もあるという。

 

「リス線維腫症」は「レポリポックスウイルス(leporipoxvirus)」によって引き起こされ、唾液などの直接接触によって感染し、イボのような腫瘍を引き起こすと考えられている。

 

特にアメリカのハイイロリスに多く見られる皮膚疾患で、この腫瘍からは液体が滲み出る場合もあるが、通常は自然に治癒するという。

 

野生生物の専門家は、庭に鳥のエサ箱を設置している住宅所有者が、意図せずして北米全域のリスに、このウイルスを拡散させている可能性があると考えている。

 

このウイルスは人間や犬、鳥などの他の動物には感染しないが、専門家は感染したリスに触れたり、助けようとしたりすべきではないと警告している。(了)

 

出典元:Mail Online:Terrifying ‘zombie squirrels’ with oozing flesh pods on their bodies invade US backyards(8/17)

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