北朝鮮の兵士、厳重な非武装地帯を越えて、韓国へ亡命

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北朝鮮の兵士が、韓国に亡命し、軍によって拘束されたと報じられている。
韓国での再定住を希望
韓国軍合同参謀本部は声明で、10月19日に北朝鮮の兵士1人が、陸路国境の中央部を越えたため、軍が拘束したと発表した。
陸路国境とは「非武装地帯」と考えられ、北朝鮮の兵士は亡命を望み、韓国での再定住を希望しているという。
北朝鮮兵士の亡命が報告されるのは、2024年8月に陸軍曹長が国境の東部を経由して韓国に逃亡して以来、初めてとなる。
陸路で亡命するのは珍しい
これまで韓国に逃れた約3万4000人の北朝鮮人の大部分は、北朝鮮と国境を接する中国を経由して韓国に逃れてきたという。
しかもこの「非武装地帯」は長さが248km、幅が4kmあるとされ、地雷や戦車、有刺鉄線のフェンスが配備され、戦闘部隊によって警備されているそうだ。
そのため陸路で北朝鮮の兵士が亡命するのは、珍しいと言われている。
ただし2017年には、逃亡中の北朝鮮兵士が国境を駆け抜け、銃撃戦が行われた後、韓国兵士によって安全な場所まで運ばれた。
南北関係は依然として緊張しており、6月に就任した韓国のリベラルな李在明大統領は両国関係の改善を誓っていたが、北朝鮮側はその働きかけを繰り返し拒否しているという。(了)
出典元:The Guardian:North Korean soldier defects to South Korea across heavily fortified border(10/19)