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ドイツで極右の大規模デモ、5000人が参加し反ナチス活動家らと対峙【動画】

ドイツで極右の大規模デモ、5000人が参加し反ナチス活動家らと対峙【動画】
Twitter/Mike Stuchbery

今週の日曜日、ドイツで極右グループの大規模なデモが開かれ、激しい暴力事件へと発展した。

 

きっかけは外国人による刺殺事件

 

このデモが行われたのは東部の街、Chemnitzとされ、26日に約800人に及ぶ極右グループの男たちが通りに集結、「俺たちが国民だ!」というスローガンを唱えていたという。

 

デモは同日の早朝に、22歳のシリア人の男(23歳という報道も)と21歳のイラク人の男(22歳とも)によって引き起こされた死傷事件を受けて、開かれたとされている。

 

この事件ではドイツ人の男性1人が刃物で殺害され、2人がケガを負ったとされているが、これに怒った極右活動家が集まり、デモでは所々で激しい諍いが起きたそうだ。

 

極右活動家らのデモでは、参加者たちが通りを歩いていく外国人風の男性に暴力をふるう事件も起きていたという。

 

SNSで嘘の情報が広がる

 

また翌27日には5000人の極右活動家がカール・マルクスの銅像の前に集結し、1000人の反ナチス活動家も抗議集会を開催。警察官らは極右グループと反ナチス活動家が衝突するのを防ぐために、両者を引き離し続けたという。

 

しかしにらみ合いの結果、発火物などの投げ合いによって数人が負傷して病院で手当てを受けたそうだ。

 

 

メルケル首相は「自警団による正義は看過できない」と声明を発表。さらに報道官は月曜日に、このような大規模な極右集会を非難し、次のように述べている。

 

「私たちは、そのような不法な集会を許しません。また通りに憎悪を広げる試みや、異なった出自や見かけの人々を追い回そうとする行為も許しません」

 

またザクセン州のRoland Woeller内務長官も「当局はアナーキストが蔓延るのは許さないだろう」と述べ、左右双方に冷静を保つように促している。

 

さらに刺殺事件に関する誤解や嘘の情報がソーシャルメディアを通じて広がっているとして、人々に対し警察の最新情報に頼るよう訴えているという。

 

警察は現在、26日に起きたデモで極右活動家らにより、アフガニスタンやシリア、ブルガリア出身者が暴行された事件についても調査しているそうだ。(了)

 

 

出典元:euronews:Thousands of far-right protesters gather in east German city(8/27)

出典元:BBC:Germany migrants: Protesters face off in Chemnitz(8/28)

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