米司法省がミネソタ州知事らに召喚状を送付、移民政策の妨害容疑

アメリカの司法省は1月20日、ミネソタ州やミネアポリス市が連邦政府の移民政策を妨害するために共謀したかどうかの捜査の一環として、大陪審への召喚状を送付した。
民主党の知事や市長、司法長官を標的
この召喚状は、ミネソタ州のティム・ウォルツ知事、ミネアポリス市のジェイコブ・フレイ市長、ミネソタ州司法長官のキース・エリソン氏、セントポール市のカオリー・ハー市長、ラムジー郡検事のジョン・チョイ氏、ヘネピン郡検事のメアリー・モリアーティ氏に送付されたという。
ミネアポリス市のジェイコブ・フレイ市長宛ての召喚状では、昨年以降のミネソタ州における移民執行に関する指針と方針の提示を求めているそうだ。
また同時に、これらの方針に関する他の州機関との連絡、そして移民捜査担当官への妨害、彼らの個人情報の漏洩、身元確認、監視に関する文書の提出も求めているという。
「連邦政府が権力を武器にして脅迫」
ミネソタ州は1月12日、トランプ政権が不法移民取り締まりを名目に、移民関税執行局(ICE)などの連邦捜査官を大規模に派遣するのは違法だとして、差し止めなどを求めて提訴していた。
ミネアポリス市のジェイコブ・フレイ市長は1月20日、召喚状について、声明で次のように述べた。
「連邦政府がその権力を武器にして、地方指導者の職務遂行を脅迫しようとする時、すべてのアメリカ国民は懸念すべきです。連邦の法執行機関が政治的駆け引きに利用されたり、自分たちと意見の合わない地方の声を弾圧したりして、人々を恐れさせるような国に住むべきではありません。ミネアポリスでは、私たちは恐れません。私たちは善悪の区別を知っています。市長として、私は選出された職務、つまり地域社会の安全を守り、私たちの価値観を守り続けるという職務を遂行し続けます」
現在、司法省は移民政策を妨害した容疑で、ミネソタ州の知事や市長に対して捜査を行っているが、法律の専門家は、この主張は根拠に乏しいと指摘。ミシガン州東部地区の元連邦検事であるバーバラ・マククエイド氏は1月16日、「X」に次のように投稿した。
「もはや司法省は制御不能です。連邦職員の活動を妨害する犯罪には、物理的な力が必要です。移民関税捜査(ICE)の捜査方法に反対の声を上げることは、犯罪ではありません」
レニー・グッドさんの死を「悲劇」
トランプ大統領は1月20日の記者会見で、レニー・グッドさんの死を「悲劇」と呼び、射殺事件に関する従来の発言を翻した。
1月7日にミネアポリス市で地元の女性、レニー・グッドさんが移民関税執行局(ICE)の職員により射殺された時、トランプ氏は彼女がICEの職員を「轢いた」とし、次のように述べていた。
「車を運転していた女性は非常に無秩序で、妨害行為や抵抗を繰り返していた。その後、彼女は暴力的かつ故意に、そして残忍にICE職員を轢いた。ICE職員は正当防衛のために彼女を撃ったようだ」
しかし1月20日、トランプ氏はこの射殺事件について、「あの若い女性が悲劇に見舞われたと聞いた時、私はひどく恐ろしいと感じました」と発言。また「ICEは時々ミスを犯す。ICEは誰かに厳しすぎる対応をしたり、粗暴な人間を相手にしたりする。ミスを犯すこともある」と述べたという。
さらにトランプ大統領は記者団に対し、グッドさんの父親が「熱烈な」トランプ支持者だったとし、「彼女の両親、特に父親が熱烈なトランプ支持者だったと知った時は、本当に恐ろしいと思った。本当に悲しい」と語った。(了)
出典元:ABC News:Minneapolis ICE shooting live updates: Grand jury subpoenas served to Gov. Walz, Mayor Frey(1/21)
出典元:The Guardian:US justice department subpoenas Minnesota Democrats accused of impeding ICE efforts(1/20)


























