仏独が国連特別報告者の辞任を要求、100人以上の著名なアーティストが擁護

フランスやドイツ政府は、国連特別報告者であるフランチェスカ・アルバネーゼ氏が、イスラエルを批判したとして、辞任を求めている。
「人類の敵」発言で、辞任を要求
アルバネーゼ氏は2月7日、「アルジャジーラ」のフォーラムに、リモートで参加。その際、世界の大半と西側メディアの多くが、ガザ地区でのジェノサイドを可能にしたとし、次のように述べた。
「世界の大半がイスラエルを止めるどころか、イスラエルに武器を供給し、政治的な口実や政治的庇護を与え、経済的・財政的支援を行っていることこそが問題だ。国際法は機能していないが、われわれは今や、人類共通の敵がいることを認識している。そのため、チャンスはある」
その後、アルバネーゼ氏がイスラエルを「共通の敵」と非難していたとする偽動画が拡散。これに対し、アルバネーゼ氏はSNSで、「共通の敵」とは「パレスチナにおける大量虐殺を可能にしたシステムを指している」と釈明した。
しかしフランスの議員団は10日、アルバネーゼ氏の発言が「反ユダヤ的」で、「イスラエルを人類共通の敵」と明示していると主張。フランスのジャン=ノエル・バロ外相に、アルバネーゼ氏を国連特別報告者から辞任させるよう求めた。
これを受けバロ外相も「フランスは、フランチェスカ・アルバネーゼ氏の言語道断かつ非難されるべき発言を断固として非難する。発言は、政策を批判しても差し支えないイスラエル政府ではなく、イスラエル国民に向けられたものであり、断じて容認できない」と述べた。
またドイツのヨハン・ワーデフール外相も12日、フォーラムでイスラエルを標的とした発言をしたとして、アルバネーゼ特別報告者の辞任を求めた。
「イスラエルへの批判を封じ込める」
しかしこの動きに対し、ミュージシャン、俳優、作家など100人以上の著名なアーティストが、辞任を迫られているアルバネーゼ氏を支持する公開書簡に署名した。
2月14日に公開された書簡の中で、署名者たちは「人権擁護者であり、ひいてはパレスチナ人の生存権擁護者でもあるフランチェスカ・アルバネーゼ氏を、全面的に支持する」と表明した。
この署名者の中には、俳優のマーク・ラファロ氏とハビエル・バルデム氏、ノーベル賞作家のアニー・エルノー氏、イギリス人ミュージシャンのアニー・レノックス氏も含まれているという。
署名した作家で映画プロデューサーのフランク・バラット氏は、フランスのマクロン大統領とバロ外相は国際法を支持すると繰り返し述べているものの、「事実は全く逆のことを示している」と指摘。次のように述べた。
「フランチェスカ氏が、(国家の)偽善を指摘してきたため、ほとんどの西側諸国の政府から標的にされている。これらの政府の政治的議題は、イスラエルに対するあらゆる批判を封じ込めることだ。私たちはそれをヨーロッパの街頭で、そしてアメリカの街頭でも見てきた」
またバラット氏は、「イスラエルによるガザ地区への攻撃に反対の声を上げてきた人々は、犯罪者として扱われている一方で、ジェノサイドの加害者は依然として、自由にしている」と指摘した。(了)
出典元:Aljazeera:Over 100 artists for Palestine back UN’s Albanese after resignation calls(2/14)


























