広告を見るだけで感染、イスラエルの企業が「ゼロクリック」型の攻撃でメディアを標的

イスラエルのスパイウェア企業が、個人データを盗み出し、外部サーバーに送信する「ゼロクリック」型ターゲット広告による、ハッキングに関与していたことが明らかになった。
スパイウェア企業の「Candiru」社
そのスパイウェア企業とは、イスラエルの「Candiru」社だ。この企業は諜報目的でコンピューターやスマートフォンに侵入する技術を開発し、それらをイスラエル政府に提供しているという。
そして今回、この技術により、利用者がウェブサイトの広告を見るだけで、クリックすらせずに、マルウェア攻撃の被害に遭うことが判明。中東メディアの「アルジャジーラ」が明らかにした。
「アルジャジーラ」の社内技術チームは、2024年に一部のジャーナリストが使用するデバイスで異常なパターンを発見。その後、社内技術チームは、カナダを拠点とする学術研究機関「シチズンラボ」にネットワークログを送り、調査を要請した。
その結果、この攻撃の背後に、「Candiru」社がいることが判明したそうだ。
広告を見るだけでスパイウェアをインストール
この攻撃は、「ゼロクリック」型ターゲット広告を用いており、ユーザーがそれを見るだけでスパイウェアが自動的にインストールされ、ノートパソコンやスマートフォンから個人データが盗まれるという。
実際に2025年6月、「アルジャジーラ」のスタッフが使用していた45台のデバイスも、このスパイウェアの標的にされたそうだ。
この広告は、イスラエルの企業「Discover-Tech」社によって購入されたもので、この企業は合法的な広告会社を装っているものの、実際には「Candiru」社のパートナーになっているという。
「Discover-Tech」社は、「アルジャジーラ」のスタッフを特定し、広告を使い、彼らのデバイスを密かに「Candiru」社の感染されたサーバーにリダイレクトさせたそうだ。
「Candiru」社は、2021年にアメリカ政府によってブラックリストに登録されている。
また当時、「シチズンラボ」は、「Candiru」社が10カ国にわたる少なくとも100人の活動家、ジャーナリスト、政治活動家に対する違法なハッキングと監視に関与していたことを突き止めたという。(了)
出典元:Aljazeera:How Israeli firm’s ‘zero-click’ malware attack poses global security risk(10/16)


























