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ISIS支配下の動物園で飢えに苦しんできた動物たち、唯一生き残った2頭が無事保護される

ISIS支配下の動物園で飢えに苦しんできた動物たち、唯一生き残った2頭が無事保護される
Facebook/Against Wild and Endangered animal cruelty page

ISISに支配されていたイラクにある動物園。その檻の中で飢え続け、最後まで生き残った2頭が無事保護された。

ライオンとクマを保護し、治療する

 

その動物園とは、モスル市街の東部にある「Mumtaz al-Nour zoo」。

 

英紙DailyMailによれば、その地域は今までISISの支配下にあったが、先日イラク軍とクルド人部隊が奪い返し、人々も解放されたという。

 

そして2月21日、オーストリアを拠点とした動物愛護団体「Four Paws」に所属する獣医らのチームが、Mumtaz al-Nour動物園に到着。

 

かろうじて生き残っていたライオンとクマを保護し、健康チェックと治療を行ったとされている。

 

また地元のボランティアも2頭にリンゴや鳥などの食料を与え、不潔なケージを清掃したそうだ。

 

Facebook/FOUR PAWS International
Facebook/FOUR PAWS International
Facebook/FOUR PAWS International
Facebook/FOUR PAWS International
Facebook/FOUR PAWS International

多くの動物たちが砲弾の犠牲に

 

そもそも戦争が起きる前、この動物園には4頭のライオンがおり、また多くの動物も飼育されていたという。

 

しかしISISに支配されてから街は連合軍の空爆のターゲットとされたため、その後多くの動物たちが流れてきた砲弾やその破片で死んでいったとされている。

 

しかも戦争の影響で街自体に食料がなく、多くの人々が飢えており、戦闘の激化によって飼育員やガードマンですら動物園に近づくことができなかったそうだ。

 

その結果、4頭いたライオンも最初に2頭が死亡。残されたものは死んだ仲間の肉を食べて命をつないできたという。

 

Facebook/Kurdistan Organization for Animal Rights Protection
Facebook/Kurdistan Organization for Animal Rights Protection

近所の子供たちも食料を与えていた

 

しかしイラク軍などがこの地域をISISから奪い返した後は、クルドの団体「Kurdistan Organisation for Animal Rights」から派遣されたSaif al-Bassefさんによって、やっと2頭に食事が与えられ、その後1カ月間も世話が続けられたとされている。

 

Facebook/Kurdistan Organization for Animal Rights Protection

 

また今回の獣医らが到着する前は、近所の子供たちも食料不足の中においてさえ、動物たちに食べ物を与えてきたそうだ。

 

苦しい中を生き延びた動物たち。これからは命のある限り、幸せに暮らしてもらいたい。(了)

 

 

出展元:DailyMail:Relief at last for the starving animals of Mosul! Aid workers treat animals left to die at zoo once taken over by ISIS(2/21)

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