タイヤもシートも全て3Dプリンターで作られたバイク、ドイツの企業が開発
ドイツのメーカーが3Dプリンターによって作られた部品を使い、新しいバイクを開発した。
電子部品以外3Dプリンターが作る
そのメーカーとは「BigRep」。このバイクは「NERA」と名付けられ、電子部品以外は全て3Dプリンターで作られているという。
実際にタイヤやタイヤを取り付ける枠(リム)、フレーム、前輪と車軸つなげる二股のサスペンション部品(fork)、シートまですべて3Dプリンター製だとか。
「BigRep」では、このバイクは世界で初めて作られた3Dプリンターのバイクと主張しており、実際に乗っている動画もYouTubeで公開している。
まだ実用的ではなく、生産の予定もなし
そもそもこのバイクを作った目的は、さまざまな幅広い目的のため、異なった素材を使って作る技術や能力を証明するため。
それ故に、このバイクは実際に販売されるものではないようだ。
動画でもデザイナーのMarco Mattia Cristoforiさんがバイクに乗っているが、十分な速度が出ていないため、製品として実用可能とは言えず、まだ生産する予定もないという。
「BigRep」のCEOであるStephan Beyer氏は、取材に対し、次のように語っている。
「本質的に、私たちがしていることは、研磨や成型など、これまで利用されてきた伝統的な製造方法の制限を打ち壊す機会を、デザイナーやエンジニアに与えることなのです」
ただ3Dプリンターがさまざまな部品を作ることができるというメリットを、「NERA」が証明したという見方もあるようだ。
いろいろな素材を自由な形で表現できる3Dプリンター。遠い将来には自動車も3Dプリンターで作られるようになるかもしれない。(了)
出典元:MailOnline:Would you ride a 3D-printed batmoBIKE? World’s first fully-functioning motorcycle made with the innovative method unveiled by German engineers(12/4)
出典元:dezeen:BigRep reveals “world’s first” fully 3D-printed motorbike(11/26)