カタールで夏の暑さを凌ぐため、戸外に巨大クーラーを設置
中東のカタールといえば、今回の世界陸上でも気温の高さと強烈な湿気で注目を集めたが、その街の通りに巨大なクーラーが設置された。
ショッピングモールの外にエアコン
そもそもカタールでは夏の気温が46℃にも達し、2022年のFIFA・ワールドカップも暑さを避けるために、冬(11月)に行うよう変更されたという。
また昨年からサッカー・スタジアム内にも、ファンや選手に涼しく感じてもらうために、エアコンが設置され、今回の世界陸上のスタジアムにも導入された。
しかしこの度、日常生活を送る人々が暑さから凌げるよう、ショッピングモールの外、歩道に沿って巨大なエアコンが設置されたそうだ。
半島に位置し、湿度も上昇
この巨大なエアコンは、パイプラインで通りに冷たい水が運ばれた後、冷えたノズルを通して歩道に冷たい空気を送り込むことで機能するという。
そもそもカタールはペルシャ湾に突き出た半島にあり、海面の平均水温は約32.4℃にも達すると言われている。
しかも夏にはほとんど雲が発生せず、雨も降らず、海面水温の上昇によって大気の湿度も上昇するそうだ。
このため都市計画の立案者は以前、北から来る風を利用するため、北へ真っ直ぐに伸びる通りも作ったという。
ドーハではアスファルトを青色に変える
またドーハでは暑さ対策として、公共事業局が市内の最も大きな市場の近くにある通り、「Abdullah Bin Jassim Street」のアスファルトを青色に塗り替えたと言われている。
というのも暗い色のアスファルトは光を吸収し、熱を放出するため、実際の気温より20℃も高くなるからだ。しかし青色にすることにより、約15℃から20℃分もアスファルトの温度を下げることができたという(ちなみにこの青色の素材をデザインしたのは、日本のメーカーとされている)
このことは250m(200mとの報道も)に及ぶ道路に、厚さ1mmの青色をコーティングし、18カ月に及ぶ実験をしたことでも確認されているとか。
また同様の実験は世界の他の地域でも行われており、今年の夏、アメリカのロサンゼルスでは通りを灰色に近い白い色に塗り替え、黒いアスファルトより約11℃分も表面温度を下げることに成功したという。(了)
出典元:MailOnline:Qatar is so hot its capital city now has air conditioning OUTSIDE to protect people from summer temperatures which soar to a blistering 115°F(10/18)
出展元:INDEPENDENT:Qatar now so hot it has started air-conditioning the outdoors(10/18)