目の表情や鼻のしわまで細部もくっきり、眠った象が残した砂型の写真が話題に

動物園の仔象が、素晴らしい彫刻作品を砂の上に残した。飼育係がそれを写真に撮り、ツイッターに投稿。「完璧だ」「芸術的」「非の打ち所がない」と話題になっている。
砂の上で眠った仔象
写真は、イギリス北西部チェシャー州にあるChester動物園で撮られたもの。
4月19日の朝、象に朝食を与えようとした飼育係が、区画内にある砂の小山に見事な浮き彫りを見つけた。跡をつけた象は、Ajanという名の雄のアジア象で、今年1才になるという。園はツイッターにこう書いている。
「まさに強い印象を残しました! この完璧な印影は、Ajanという雄のアジア象の子供が眠った砂の上にあったものです。象というのは体を横に倒して一晩に4時間ほど眠りますが、Ajanにとってはそれが、素晴らしい芸術作品を作る時間となりました」
Talk about making an impression!
This PERFECT IMPRINT was left in the sand where young Asian elephant bull, Anjan, had fallen asleep.
Elephants lie on their sides to sleep for around four hours a night – time for Anjan to create his amazing piece of animal art!
pic.twitter.com/iKoT8yWUlV
— Chester Zoo (@chesterzoo) April 19, 2020
まるで化石のような砂のレリーフには、仔象の横顔の細部までしっかりと再現されている。また、実際には凹んでいるのだが、写真で見るとこちらに飛び出しているように見える。1才の仔象の顔なので大きくはなく、長さ1.2メートルほどだそう。
数分後に消えた作品
ツイッターに写真が投稿されると、動物ファンから「ぜひ型を取って保存して欲しい」という声が殺到したらしい。
だが残念なことに、砂の浮き彫りは数分間しか存在できなかった。飼育係が写真を撮ったすぐ後に、象のAjan自身がその上を歩き回り、崩してしまったという。動物園の広報担当者は海外メディアにこう話す。
「浮き彫りがあった砂の小山は、象の区画のど真ん中にあるので、あれから他の象の大きな足跡がいくつもついています。ただ、写真には信じられないほどの反響があったので、今後同じような浮き彫りがあれば、飼育係たちが見逃さないだろうと思います」

ツイッターには「写真を引き伸ばして壁に飾りたい」「浮き彫りのレプリカを売ってもらいたい」というコメントが多く寄せられた。(了)
出典元:Metro:Baby elephant leaves adorable imprint after falling asleep on the sand(4/21)
出典元:Mail Online:That’s one el of an impression! One year old elephant leaves perfect impression of himself after falling asleep in the sand(4/22)
