牛が痒い体を電柱にこすりつけ変圧器を破壊、800戸が停電に
イギリスで牛が電柱から変圧器を落としてしまい、付近にある多くの家が停電になるという珍事が起きた。
変圧器が地面に落下していた
その出来事が起きたのは5月7日、場所はスコットランドのサウス・ラナークシャーにある街、Chapeltonの農場「East Shawtonhill Farm」とされている。
その牛とはリムーザン牛とよばれる品種の「Ron」だ。
農場の所有者の女性、Hazel Laughtonさんによれば、その日の22時から23時の間に、「Ron」が痒い背中を電柱にこすりつけ、変圧器を地面に落としたとみられるという。
このため付近の多くの家が停電となり、翌朝の午前4時まで電気が回復しなかったそうだ。
Bull's bid to scratch 'itchy bum' cuts off power to 800 homeshttps://t.co/sUADx1EUrS
— BBC Scotland News (@BBCScotlandNews) May 8, 2020
電流に触れることはなかった
Hazelさんは、翌朝6時に起床。牛たちに餌を与えるため、農場へ向かったという。すると、夫であるGregさんが、電柱から変圧器が落下しているのを発見した。
「Ron」の体重は1トンもあり、今までも痒い体を電線に押しつけて掻いていたとか。そこでHazelさんらは、「Ron」が電柱で体を掻いて、変圧器を落下させたと考えるようになったそうだ。
この変圧器から伸びた電線には1万1000ボルトの電流が流れていたが、幸い「Ron」はそれに触れることなかったそうだ。
ただこの結果、電線が切れたため、ChapeltonやStrathaven、Glassfordという地区の800戸の家が停電になってしまった。
このようなことはイギリスでも珍しいらしく、修理に駆け付けたエンジニアも「Ron」が変圧器を壊したことに驚いていたという。
Hazelさんはその後、地元のフェイスブックグループにおいて、「Ron」がしでかしたことを謝罪。「彼はお尻が痒かったのです。だから電柱で体を掻いてしまい、変圧器を落としてしまったのです」と投稿した。
さらにユーザーらに「Ron」の名前を、「信じられない」という意味の「Sparky」に変えるつもり、と返信したという。(了)
出典元:BBC:Bull’s bid to scratch ‘itchy bum’ cuts off power to 800 homes(5/8)