スペースXの「スターシップ」が、再び打ち上げ実験で爆発炎上
アメリカの企業「スペースX」が、新しいロケットの2回目の打ち上げ実験を行ったが、再び着陸に失敗した。
垂直着陸がうまくいかず爆発
「スペースX」は2月2日、テキサス州の打ち上げ場において、「スターシップ」と呼ばれるロケットのプロトタイプを使い、テストを行った。(人は乗っていない)
この弾丸のような形をしたロケットは無事に打ち上げられ、予定していた高度10km地点に到達したという。
しかしその後、垂直着陸を試みるも、長さ50mあるロケットは斜めに傾いたまま。姿勢を制御できず、そのまま地上に激突し、爆発してしまった。
(下の動画では、打ち上げの様子は6分27秒から)
Live feed of Starship SN9 flight test → https://t.co/Hs5C53qBxb https://t.co/ioM0D5J91I
— SpaceX (@SpaceX) February 2, 2021
火星に人を運ぶために開発
今回の打ち上げの実況解説者であるJohn Insprucker氏は、「私たちは少しだけ着陸の問題について取り組む必要があります。ただし、これはテストフライトです」と語っている。
「スターシップ」は人々を火星に運ぶために開発され、実際の打ち上げでは強力なブースターの「スーパーヘビー」が取り付けられるという。
また火星に行く前に、スターシップは民間初の月周回旅行にも使われる予定で、この旅行には日本人の前澤友作氏も参加すると見られている。
しかし「スターシップ」は2カ月前に行われた打ち上げ実験でも、垂直着陸がうまくいかず、地上に激突し爆発した。
また「スペースX」は、先週打ち上げ実験を行う予定だったが、連邦航空局から必要な承認を得ることができず、今回安全基準をすべて満たして実験が行われたという。(了)
出典元:ABC News:SpaceX’s 2nd Starship test flight ends with another kaboom(2/3)