イスラエルで新型コロナの感染者が少しずつ増加、70%はデルタ株
ワクチンの接種が進んでいるイスラエルで、ここ最近新型コロナウイルスに感染する人が、徐々に増えている。
過去2カ月で新規感染者が最多
6月21日、イスラエルでは新型コロナの新規感染者が125人となり、過去2カ月で最も多い人数になったという。
イスラエルでは、地方でインド由来の「デルタ株」のアウトブレイクが起きており、感染者の増加も、これが原因とみられている。
保健省のChezy Levy局長はテレビにおいて、「新規感染者の約70%がデルタ株による感染です」と発言。
さらに感染した人の半分が子供たちで、3分の1がワクチンを接種していたと述べている。
マスク着用も解除されていた
6月中旬頃、イスラエルでは新規感染者が1桁にとどまっており、先週からは国全体でマスク着用のルールが解除されたという。
現時点では新型コロナに感染し、治療を受けている合計人数が434人。258人が重症となっており、これまで累計の死者は6428人となっている。
またすでに550万人以上のイスラエル人が、1回目のワクチン接種を受けており、510万人が2回目のワクチン接種を終えているそうだ。(イスラエルの人口は約905万人)
ワクチンを2回接種した兵士も陽性
イスラエル軍は6月22日、ワクチンを接種した2人の兵士が、検査で陽性になったと発表。
2つの学校でも、ワクチンを接種していた9人の学校関係者が、新型コロナに感染したことが明らかとなった。
このような新規感染者の増加により、イスラエル中部の街、Binyamina-Givat Adaでは「イエローゾーン」を宣言。
これまで全ての街が「グリーンゾーン」になっていたが、今回5月以来、初めて「イエローゾーン」の街が出たことになる。(了)
出典元:HAARETZ:Israel Sees Highest COVID Daily Infections in Two Months as Delta Variant Spreads(6/22)