かつてはこんなに巨大だった! 現存する生物と古代生物を並べた画像が圧巻
鳥類の先祖が恐竜だったー。時に生物は、長い時間をかけて驚くような進化を遂げる。Roman Uchytelさんは、そんな生物の不思議を描いているアーティストだ。
かつて存在していた古代生物
地球上には、巨大な動物たちが歩き回っていた時代があった…。そんな事実を感じさせてくれる作品がこちらだ。
▼ウンピョウとスミロドン
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サーベルタイガーのスミロドンと比べられているのは、現生するウンピョウ。体の大きさに比べて上顎犬歯が長いことが特徴だ。
▼フタツメナマケモノとメガテリウム
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大きさの違いから、2つの生き物が描かれていると気づかないかもしれないが、背中のあたりをよく見てもらいたい。メガテリウムは約500万年から1万年前まで南アメリカに生息していたが、動きがのろかったため、武器を持った人間に狩りつくされて絶滅したといわれている。
▼クロカイマンとプルスサウルス
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南米に生息するクロカイマンは5メートルにもなるが、プルスサウルスは最大で11メートルにもなる。約2,300万年前から約500万年前にあたる新第三紀・中新世に、南米に生息していた。
▼ウォンバットとディプロトドン
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最大の有袋類であるウォンバットだが、先祖はサイほどの大きさだった。ディプロトドンは、約160万年前から約4万6000年前にオーストラリア大陸に存在。
▼アカノガンモドキとケレンケン
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現生するアカノガンモドキと同じサイズの頭が印象的なケレンケン。約1500万年前の地層から発見された。頭の大きさは知られている鳥類の中でも最大で、当然のように飛べなかった。
▼シロサイとパラケラテリウム
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サイの中では最も巨大なシロサイは、体重4.5トン、体長2メートルにもなる。その先祖にあたるパラケラテリウムは、2階建ての建物と同じサイズで体重は20トンにもなる。約3600万から2400万年前にあたる時代に生息していた。
▼ホホジロザメとメガロドン
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約2300万年前から360万年前にあたる時代に生息していたメガロドン。ホホジロザメの先祖だといわれているが、ホホジロザメやシャチとの生存競争に負けたため、メガロドンが絶滅したという研究が2019年に公表されている。
▼マッコウクジラとリヴィアタン・メルビレイ
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約1200-1300万年前に生息していたリヴィアタン・メルビレイは、現生するマッコウクジラよりも若干小さい。しかしながら、下あごにしか歯がないマッコウクジラとは違い、上顎にも歯があり、口も大きく開いたことから、ありとあらゆるものを食べていたと考えられている。
動物を描き続けたアーティスト
これらの作品を描いたのは、子どものころに近所にあった動物園に入り浸っていたというRoman Uchytelさん。
スケッチブックに動物を描きながら、生物学者になる夢を持っていたそうだが、大学ではアートを学んだ。動物への情熱は、今でも消えていないそうだ。
すでに描かれている復元画像を参考にしているかけではなく、骨格標本を参考に古代生物を描いているというエピソードからも、彼の動物への情熱が伺える。彼の作品はPrehistoric Faunaから購入することが可能だ。(了)