ISSの宇宙飛行士がヨーロッパの上空で、爆発のような青い光を撮影
国際宇宙ステーション(ISS)にいる宇宙飛行士が、ちょっと珍しい現象を撮影し、写真を投稿している。
欧州宇宙機関に所属する宇宙飛行士
その宇宙飛行士とは、欧州宇宙機関(ESA)に所属するThomas Pesquetさんだ。
彼はこれまでにもISSにおいて美しいオーロラや、地球の大気の様子などを撮影し、ネットに投稿してきた。
そして先日、ヨーロッパの上空で何かが爆発するような、青い光を撮影した。
「超高層雷放電」と呼ばれる大気現象
実はこれは爆発ではなく、「超高層雷放電(transient luminous event)」と呼ばれる大気現象とされている。
「超高層雷放電」は、高度20–100kmの成層圏、中間圏、下部熱圏にかけて起こる、放電による発光現象のこと。簡単にいうと、地上からは見えない大気の上層部に稲妻が現れるものだ。
Pesquetさんは写真の中で、次のように述べている。
「この稲妻の魅力は、ほんの数十年前まではパイロットの逸話として語られていた、ということです。つまり科学者たちも、実際に存在すると確信していなかったのです。数年前にさかのぼって、エルフやスプライトが実在し、気候にも影響を与えている可能性があることが確認できました」
NASAによれば、このような高層大気中での雷には、「スプライト」や「エルフ」「ジャイアント」など、さまざまなカラフルな現象があるという。(了)
出典元:METRO:What’s this weird blue explosion photographed from the space station?(10/11)