店やホテルで働く人型ロボットの、顔型提供者を約2200万円で募集中
アメリカのロボットメーカーが、人種・性別を問わず、「フレンドリーで優しい」顔を募集している。採用された人と同じ顔のサービスロボットが、2023年から、ホテルやショッピングセンター、空港などで働くことになる。
フレンドリーで優しい顔の使用権、20万ドル
こんな募集を始めたのは、アメリカ・ニューヨークを本拠地とする商業ロボットメーカー「Promobot」。海外メディアによれば、「気味悪いほどリアルな人型ロボット」を作ることで知られている会社だそう。
「我が社は、顔認識や発話、自律移動、人工知能といったロボット工学の分野で様々な開発に取り組んでいます。2019年から、人型ロボットの生産・販売を積極的に進めて来ました」という自己紹介が、同社サイトにある。ロボットたちは、各種アシスタントやツアーガイド、コンシェルジュとして、すでに43カ国で稼働中だとのこと。
同社が今求めているのは、実在する人間の「フレンドリーで優しい」顔だ。採用されれば20万ドル(約2267万円)が支払われ、その人と同じ顔のロボットが、北アメリカと中東諸国の各地にある空港、ホテル、商業施設、各種店舗などで、2023年から稼働する予定。ただし、顔の使用権は永久に同社のものになる。
サイトの募集ページによると、応募資格は25才以上。性別、人種は不問。採用されると顔と体の型を取られるほか、最低100時間の文章読み上げをして声のサンプルも提供しなければならない。
クライアント企業からの要望
ロボットの顔を実在の人間と同じにする必要は、特にないはずだ。コンピュータ生成による架空の人の顔でも良いわけだし、実際にそういうロボットは作られている。
わざわざ実在の顔を使う理由についてPromobot社は、「あるアメリカ企業からのオーダー」だとしか言っていない。
海外メディアによれば、別のロボットメーカーが2019年に、10万ポンド(約1500万円)を支払って実在する人物の顔を使ったという例があるとのこと。(了)
出典元:MailOnline:Would YOU apply? Tech firm will pay a brave volunteer £150,000 to use their face on its ROBOTS which will work in hotels, shopping malls and airports by 2023(11/26)