マリウポリでの爆撃を逃れた妊婦、帝王切開で出産後、赤ちゃんと共に死亡
ウクライナ南東部の町、マリウポリの産科・小児病院で、ロシア軍の攻撃を逃れた妊婦が、先日亡くなった。
担架で運ばれていった妊婦
ロシア軍は3月9日、包囲している町・マリウポリにある産科・小児病院を攻撃した。
その際、何とか助かり、担架で運ばれていった妊婦の写真に注目を集まったが、彼女はその後、別の病院に運ばれたという。
そして3月12日、帝王切開で出産したが、赤ちゃんはすでに死んでいたそうだ。またその後、妊婦自身も亡くなった。
This woman from #Mariupol maternity hospital didn’t survive. Neither did the baby. The other one delivered a healthy girl.#StandWithUkraine #PutinIsaWarCriminal #PutinHitler #россиясмотри #RussianArmy #PutinLies #PutinsWar #FreeIvanFedorov #Ukraine #Russia #TerroRussia pic.twitter.com/F0SdqrwaSS
— olexander scherba🇺🇦 (@olex_scherba) March 14, 2022
「今すぐ殺して!」
この妊婦は爆撃を逃れて担架で運ばれる時、すでに下腹部が血まみれになっていたという。
その後、別の病院に運ばれ、医師たちは彼女を生かすために、努力を続けた。しかし治療に当たった外科医のティムール・マリンさんは、この妊婦の骨盤がつぶれ、股関節が外れているのを発見したそうだ。
そして赤ん坊を失うことを悟った妊婦は、「今すぐ殺して!」と叫んだという。
やがて医師たちは、帝王切開で赤ちゃんを取り出したが、すでに生きている徴候はなかったそうだ。
その後、母体に焦点を当て、30分以上蘇生を試みたが、結局妊婦も帰らぬ人になってしまった。
衛生兵は爆撃の混乱の際に、妊婦の名前を聞く余裕はなかったが、その後、彼女の夫と父親が遺体を引き取りに来たという。
夫らは、溝を掘って作られた集団墓地には、彼女を埋葬しなかったと述べている。(了)
出典元:CBS:Pregnant woman in viral photo from maternity hospital attack and her baby have died: AP(3/14)
出典元:The Guardian:Pregnant woman seen in images fleeing Ukrainian hospital bombing has died with her baby: reports(3/14)