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マリウポリでの爆撃を逃れた妊婦、帝王切開で出産後、赤ちゃんと共に死亡

マリウポリでの爆撃を逃れた妊婦、帝王切開で出産後、赤ちゃんと共に死亡
Twitter/olexander scherba

ウクライナ南東部の町、マリウポリの産科・小児病院で、ロシア軍の攻撃を逃れた妊婦が、先日亡くなった。

 

担架で運ばれていった妊婦

 

ロシア軍は3月9日、包囲している町・マリウポリにある産科・小児病院を攻撃した。

 

その際、何とか助かり、担架で運ばれていった妊婦の写真に注目を集まったが、彼女はその後、別の病院に運ばれたという。

 

そして3月12日、帝王切開で出産したが、赤ちゃんはすでに死んでいたそうだ。またその後、妊婦自身も亡くなった。

 

「今すぐ殺して!」

 

この妊婦は爆撃を逃れて担架で運ばれる時、すでに下腹部が血まみれになっていたという。

 

その後、別の病院に運ばれ、医師たちは彼女を生かすために、努力を続けた。しかし治療に当たった外科医のティムール・マリンさんは、この妊婦の骨盤がつぶれ、股関節が外れているのを発見したそうだ。

 

そして赤ん坊を失うことを悟った妊婦は、「今すぐ殺して!」と叫んだという。

 

やがて医師たちは、帝王切開で赤ちゃんを取り出したが、すでに生きている徴候はなかったそうだ。

 

その後、母体に焦点を当て、30分以上蘇生を試みたが、結局妊婦も帰らぬ人になってしまった。

 

衛生兵は爆撃の混乱の際に、妊婦の名前を聞く余裕はなかったが、その後、彼女の夫と父親が遺体を引き取りに来たという。

 

夫らは、溝を掘って作られた集団墓地には、彼女を埋葬しなかったと述べている。(了)

 

出典元:CBS:Pregnant woman in viral photo from maternity hospital attack and her baby have died: AP(3/14)

出典元:The Guardian:Pregnant woman seen in images fleeing Ukrainian hospital bombing has died with her baby: reports(3/14)

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