ボディビルダーが筋肉増強剤の無残な副作用を動画で公開
アイルランドのボディビルダー、Dave Hartreyさんは、筋肉増強剤(ステロイド)を使用し過ぎたため、体中に炎症性の腫れ物ができ、それが破裂して無残なことになってしまった。
ステロイド使用に警鐘を鳴らすため、8月に自身の姿を撮影してTikTokに投稿。それが徐々に注目を集め、11月末には再生回数640万回を超えた。
いくつものおできが破裂
Hartreyさん(24才)の体にできたのは、いわゆる「おでき」なのだが、その数が尋常ではない。診察した皮膚科医は「こんなものは今までに一度も見たことがない」と言ったそうだ。
「このできものは普通じゃない。出来始めはおできのようだが、それが破裂して傷が開いたままになる。背中も胸も顔もだ」とHartreyさんは動画の中で説明する。
服が擦れただけで破裂し、広い範囲が傷だらけになるので、痛みは想像を絶するとのこと。最近では背中がそうなってしまい、傷が治るまでの9カ月間、家から出られなかったという。
ステロイドに頼ってしまった
16才から体を鍛え始めたHartreyさんは、20才の時にボディビルディングにハマる。そして「ボディービルダーのキャリアはどうせ長くないのだから」と思い、即効性のあるステロイドを使用し始めたという。
最初のおできが背中に現れたのは2020年のこと。この時はボディビルディングのショーに出演する準備をしていたので、ステロイドをやめなかった。コーチと相談し、使用する期間を調節して凌いだ。
しかし2021年には、新たに胸や顔、腕にも同じものが出来始めた。日常生活で圧力がかかると破裂し、その痛みに耐えられず、「これでは自分の人生を棒に振っている」と思ったそうだ。そしてコンクールへの出場をやめ、同時にステロイドもやめた。
だが、それにもかかわらず、今年になってまた出来てしまい、現在、治療について医者と相談中とのこと。
ステロイドの使用を考えているボディビルダーに向けて、彼はこうアドバイスしている。
「正しいトレーニングや食事から学ぶことの方が、ステロイドより得るものが多い」(了)
出典元:New York Post:I’m a bodybuilder and agonizing steroid boils left me scarred for life: Know what you’re doing(11/25)