Switch news

知っておきたい世界のニュース

珍しい白い鹿が、アメリカ・ニューヨーク州の道路脇に出現

珍しい白い鹿が、アメリカ・ニューヨーク州の道路脇に出現
Facebook/West Seneca Police Department

めったに見られない白い鹿の姿が、ニューヨークの町West Seneca(ウエストセネカ)の通りで撮影された。

 

「セネカ白鹿」の一匹か

 

撮影したのは現地の警察官。今月1日、警察署のフェイスブックに写真がアップされた。投稿文にはこうある。

 

この厳かな動物をチェックしよう。冬用の白いカモフラージュを身につけた鹿だ。グーグルで調べたところ、(セネカにいる)セネカ白鹿(Seneca White Deer)の一匹である可能性が高い。ひょっとしたら「ウエストセネカ」とある高速道路の出口表示に惑わされ、間違えてここに来てしまった、なんてこともあるかもしれない。現地の鹿のガイドさんなら分かるかな?

Facebook/West Seneca Police Department
Facebook/West Seneca Police Department

 

「セネカ白鹿」というのは、セネカ陸軍貯蔵施設(ニューヨーク州セネカ郡)に生息する白い鹿の群れのこと。この施設は43平方キロメートルという広大な土地を有している。周囲が柵で囲われた土地には約700匹の鹿が自然繁殖しており、そのうち約300匹が白い鹿なのだそう(Wikipedia)。ウエストセネカの警察は、この「セネカ白鹿」が施設を抜け出して来たと考えている。

 

遺伝子疾患のアルビノではない

 

写真を見たニューヨーク州環境保護局の職員は、この鹿は「オジロジカ」の白変種だろうと言っている。

 

オジロジカは北米と南米に分布し、尾の裏側が白いことからオジロジカ(White‐tailed deer)と名付けられた。体色は通常茶色だが、白変種は体の一部や全身が白くなる。

 

先天的にメラニン色素が欠乏する遺伝子疾患のアルビノも全身が白いが、白変種はこれと違う。白変種の遺伝子は正常で、代々受け継がれていくとのこと。

 

白変種の白い体色は雪の中で保護色となるため、氷河時代を無事に生き抜いて現在に至ったと考えられている。氷河が消えた今は、白い体色が逆に目立ってしまい、天敵や狩猟者に襲われて固体数が減少している。(了)

 

出典元:abc7 WKBW:Rare white deer spotted in West Seneca(11/28)

出典元:UPI:White deer caught on camera in New York(11/29)
出典元:Wikipedia:オジロジカ
出典元:Wikipedia:アルビノ
出典元:Wikipedia:白変種

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top