最も危険な海外旅行先、2023年版が発表された
高品質な医療とトラベルセキュリティーを提供する国際企業「インターナショナルSOS」が、最新のトラベル・リスク・マップを発表した。それによると、来年はアフガニスタン、マリ、シリア、イラクには行かない方が良さそうだ。
最も危険な国々
トラベル・リスク・マップは、インターナショナルSOSのセキュリティと医療の専門家たちが、世界各国の企業で働く従業員のリスクを評価したもの。評価項目には政治暴力(テロ、内乱、政治的騒乱、戦争など)、社会情勢不安(派閥間、社会集団間、民族間の暴力行為など)、大小さまざまな犯罪などが含まれている。
発表された最も危険な国は、地図上で暗い赤に塗られている。そのうち、観光や出張の旅行先になりやすい国はアフガニスタン、マリ、シリア、イラク、そしてウクライナだ。これらの国は、政府によるコントロールが及んでおらず、広い地域が無法状態になっていることが理由。また、旅行者や滞在するビジネスマンが武装集団の標的になる可能性も高いとのこと。
ウクライナは、以前は「中程度に危険」な国とされていたが、今年2月からのロシアの侵攻によって「最も危険」にランクされるようになった。
低リスクの国々
逆にリスクの低い国はアメリカ合衆国、カナダ、中国、オーストラリアと、ほとんどのヨーロッパ諸国だ。またリスクがほぼ無い、つまり安全と言っていい国はスカンジナビア諸国となっている。
ウクライナの戦争からヨーロッパ諸国は経済的に大きな影響を受けているが、意外にもセキュリティリスクの面に悪い影響は及んでいない。
インターナショナルSOSは、新型コロナウイルス感染症やその他の感染症に対応する医療や、一般の医療の充実度を国ごとに評価し、各国を訪れる人たちの医療面のリスクも発表した。
それによると、医療面でのリスクが低い国はアメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドと、西ヨーロッパのほとんどの国。
一方、「非常にリスクが高い」国としてマリ、ニジェール、リビア、シリア、アフガニスタン、北朝鮮、ソマリア、ハイチなどが挙がっている。(了)
出典元:New York Post:Avoid the world’s most dangerous destinations in 2023: experts(11/30)
出典元:INTERNATIONAL SOS:Risk Map