中国のスパイ気球が発見されたモンタナ州上空で、謎の爆発
先日、アメリカ上空で、中国のスパイ気球とみられるものが発見されたが、その付近で大きな爆発が起きたらしく、動画がSNSに投稿されている。
ジェット機が通り過ぎて爆発か?
その様子が撮影されたのは、中国のスパイ気球が飛行していたモンタナ州の町、ビリングスの上空とされている。
撮影したのは地元の住民である、ドリー・ムーアさんだ。彼女は動画をツイッターに投稿し、「ジェット機がものすごい速さで通り過ぎ、空で爆発するのを見た」とコメントしている。
そして投稿された動画にも、、空にミサイルの航跡のような白い煙が伸び、一瞬空が真っ白に輝く様子が映っていた。
Ok, so here’s what I just caught I few minutes ago out my window. I saw a jet go by so fast and then explosion in the sky. Holy crap! Billings MT. pic.twitter.com/swr8ERC6pf
— Dolly Moore (@MMtTreasures) February 4, 2023
気球は爆発していないと発表
この動画は拡散されたが、その後国防当局者は、モンタナ上空の気球は爆発していないと発表したという。
アメリカの当局者は以前、「この気球は大きいので破壊すると破片が降り注ぎ、地上にいる人々の安全を脅かすことになる」と述べていた。
また気球は高度6万フィート(約1万8000m)でアメリカの領空内を飛行しており、当局者も「アメリカの主権に対する明らかな侵害」としながらも、「多数の機密施設の上を飛行しているため、撃墜はしない」と宣言していたそうだ。
バス3台分ほどの大きさ
分析によれば、気球は「バス3台分」ほどの大きさで、カメラ、センサー、レーダーなどのハイテク機器が搭載されている可能性があるという。
またF22戦闘機が、2月1日にカナダと国境を接するモンタナ州の上空を通過する際、この気球を追跡するために動員されたそうだ。
国防当局者は、「2、3日前に」アメリカ領空に入ったと語ったが、正確な位置は明らかにされなかった。
中国外務省は、気球が「予定航路から大きく外れた」とし、「不可抗力により米国に迷い込んだ」と遺憾の意を表明。また「気象学などの科学研究に使われた」と主張したが、アメリカの国防総省はこれに反論している。(了)