ハワイの上空に、ミステリアスな緑の光が降り注ぐ【動画】
先日、ハワイの上空に不思議な光が現れ、その動画が公開されているのをご存じだろうか。
「すばる望遠鏡」のカメラが撮影
その様子を撮影したのは、ハワイのマウナケア山にある「すばる望遠鏡」の「すばる・朝日・星空カメラ」だ。
映像には、上空の高い位置で、緑色のレーザーのような光が縦に伸び、それが素早く横へ移動していく様子が映っていた。
この現象は2023年1月28日未明(現地時間)に確認され、動画が投稿されてから、光の正体を巡り、様々な議論が持ち上がったという。
当初はNASAの装置と考えられたが…
YouTubeチャンネル「管理人_SubaruTel_StarCamAdmin」さんによれば、当初はNASAのリモートセンシング衛星、アイスサット2号のレーザー測距装置(ICESat-2 ATLAS)の光の可能性が指摘されたという。
しかしその後、この装置の科学者で、NASAのAnthony J Martino博士は、この緑色の光が自分たちの機器によるものではないと指摘。
博士の同僚であるAlvaro Ivanoff博士らは、同様の観測装置を持つ衛星の軌道をシミュレーションし、中国の「Daqi-1/AEMS」衛星のACDL装置である可能性が最も高いと突き止めたそうだ。
On Jan 28, 2023, HST, Subaru-Asahi Star Camera captured green laser lights in the cloudy sky over Maunakea, Hawai`i. The lights are thought to be from a remote-sensing altimeter satellite ICESAT-2/43613.
Watch the video:https://t.co/xqoJvSa24s#SubaruTelescope pic.twitter.com/5hhIsewuNp— Subaru Telescope Eng (@SubaruTel_Eng) January 31, 2023
この光は装置から発射され、地表から跳ね返って戻ってくることで、氷床や氷河、森林、市街地などの標高を測定していると考えられている。(了)
出典元:METRO:Mysterious beams of green light in the sky prompt everyone to think the same thing(2/9)