Switch news

知っておきたい世界のニュース

米独首脳が改めてイスラエル支持を表明、ガザ地区では2万4000人以上が死亡

米独首脳が改めてイスラエル支持を表明、ガザ地区では2万4000人以上が死亡
X_Joe Biden

アメリカのバイデン大統領とドイツのショルツ首相が1月16日、電話会談を行った。

 

国務省に報告書を提出するよう求める動きも

 

バイデン大統領とショルツ首相は電話会談で、「イスラエルの自衛権への支持を再確認」したという。

 

ホワイトハウスは声明を発表し、両首脳が「ガザの民間人を危害から守り、救命を必要とする人々への人道支援を自由に届けることの重要性について話し合った」と明らかにした。

 

しかしアメリカの議会では、さまざまな動きがあり、民主党のバーニー・サンダース上院議員は国務省に、ある報告書を提出するよう求めた。

 

ユダヤ人のサンダース上院議員は、イスラエルによるガザ侵攻中に、アメリカ提供の武器が人権侵害に使用されたかどうかを調査する報告書を提出するよう、国務省に求める決議案を提出したという。

 

サンダース上院議員は1月16日、SNSへの投稿で、次のように述べた。

 

「私と同じように、もし人々がこの戦争は無差別(攻撃)だと信じるのであれば、私たちはこの質問をしなければなりません。もしイスラエルは何も悪いことをしていないと信じるなら、この情報はその信念を裏付けるはずだ」

 

この決議案の採決は、アメリカ東部時間の午後5時30分に行われるという。

 

人質に医薬品、民間人へも支援物資

 

一方、カタール政府は、ガザ地区への支援物資搬入について、イスラエルとハマスと合意に達したと明らかにした。

 

カタール外務省は16日、フランスと協力してまとめられたこの合意により、ガザ地区で拘束されているイスラエル人の人質へ医薬品を届けるのと引き換えに、ガザ地区の「最も影響を受け、脆弱な地域」にいる民間人に、医薬品やその他の人道支援物資が届けられる、と発表した。

 

カタール外務省の報道官によれば、医薬品と支援物資は1月17日に、カタールのドーハからエジプトへ出発し、その後ガザ地区に輸送されるという。

 

国連の物資倉庫を攻撃

 

しかしガザ地区ではイスラエル軍の攻撃が続いており、中部のDeir el-Balah市にある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の物資倉庫が標的にされ、損害が出ている。

 

この倉庫は、ガザ地区に必需品を供給する重要な役割を果たしていたが、イスラエル軍による砲撃、激しい銃撃戦、周囲への空襲の影響により、建物が重大な損傷を受けたという。

 

またパレスチナ赤新月社はSNSの「X」において、ガザ地区南部のハンユニスにあるアル・アマル病院が、イスラエル軍の砲撃によって損傷したと明らかにした。

 

パレスチナ赤新月社は、イスラエル軍の攻撃でアル・アマル病院の建物が損傷し、医療スタッフや患者、そこに避難しているパレスチナ人の間に「パニック状態」を引き起こしたと伝えている。

 


下の動画は、ハンユニスにあるナセル病院にイスラエル軍が近づく中、逃げ惑うパレスチナの人々の様子。

 

 

ガザ地区の保健当局によれば、16日には過去24時間で少なくとも158人のパレスチナ人が死亡したという。

 

またこれまでの死者数は2万4285人に達し、子供1万600人、女性7200人、高齢者1049人が死亡したと発表した。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Qatar brokers aid deal between Israel, Hamas(1/16)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top