ウクライナ兵の捕虜が、ロシア兵に銃殺される残虐な映像が浮上
SNS上に、無抵抗なウクライナ兵が、ロシア兵によって銃殺される動画が出回り、怒りの声が上がっている。(当サイトでは映像は掲載しない。モザイクのかかった動画のリンクだけは残しておく)
「ウクライナに栄光あれ」と一言だけ
その映像はテレグラムに投稿されたもので、ロシア側に拘束されたウクライナの戦闘員が塹壕の中に立ち、タバコを吸っている姿が映っていた。
やがてウクライナ兵は、一言「ウクライナに栄光あれ」と述べ、その後ロシア兵により数多くの銃弾が浴びせられ、地面に倒れた。
A video appeared (unverified) where Russian troops shoot a captured Ukrainian soldier for saying “Slava Ukraini.”
The video has not been verified. It is extremely hard to watch it. The photo is a screenshot.
Eternal memory and glory to Ukrainian Hero. pic.twitter.com/c168sjGKGJ
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) March 6, 2023
この無残な映像はSNS上で拡散され、ウクライナのドミトロ・クレバ外務大臣は3月6日、この「恐ろしい」ビデオは、「この戦争が大量殺戮的であることの証拠」であるとツイッターに投稿した。
Horrific video of an unarmed Ukrainian POW executed by Russian forces merely for saying “Glory to Ukraine”. Another proof this war is genocidal. It is imperative that @KarimKhanQC launches an immediate ICC investigation into this heinous war crime. Perpetrators must face justice.
— Dmytro Kuleba (@DmytroKuleba) March 6, 2023
「国際刑事裁判所による調査が必要」
さらにクレバ外務大臣は「国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン検察官が、この凶悪な戦争犯罪についてICCによる調査を直ちに開始することが必須である」と述べた。
ウクライナの人権委員であるドミトロ・ルビネッツ氏は、このビデオを国際的なパートナーに送ったとし、次のように語っている。
「またしても、彼ら(ロシア軍)はジュネーブ条約に違反している。彼らは残虐行為に対する責任から逃れることはできないだろう」
ウクライナのゼレンスキー大統領は3月6日の夕方、自身のSNSアカウントに「我々の英雄に栄光を…ウクライナに栄光を」とだけ投稿した。
— Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) March 6, 2023
またこのウクライナ兵を追悼するために、さまざまな画像がSNSにも投稿されている。
Never forget, never forgive. pic.twitter.com/1CVqu8tFMC
— Gucci🫐 (@GucciXBT) March 6, 2023
Слава Україні! Героям слава! Слава нації, смерть ворогам! pic.twitter.com/HVPKHcxnUU
— Doc 🇪🇪 🇺🇦 (@Lauri_DOC) March 6, 2023
🇺🇦🌈❤️ pic.twitter.com/PFvLIkzLDf
— Milli 🇺🇦 🇮🇹 🇪🇺 (@milenamanini) March 6, 2023
もっともこの映像が、いつ、どこで撮影されたのかは明らかになっていない。
しかしロシア軍は、ウクライナ兵の捕虜を虐待していると言われており、昨年の7月には捕虜を去勢し、その後殺害する様子を映した動画も公開された。
当時の国連人権監視団は、この映像に愕然としたと述べており、当サイトも記事を投稿している。
一方、ロシア側も、ウクライナ兵がロシア人捕虜を処刑したと非難し、西側諸国はその事件を無視したと主張しているという。(了)
出典元:The Guardian:Ukraine urges ICC to investigate video appearing to show Russians killing PoW(3/6)