南シナ海で、第2次世界大戦中に沈められた日本の船を発見
オーストラリアのRichard Marles国防相は4月22日、第2次世界大戦中に沈没した日本の商船が発見されたと明らかにした。
豪兵の捕虜864人を乗せていた
その商船とは、「もんてびでお丸」だ。この船は1942年7月にフィリピン沖で沈没して以来、行方不明になっていたという。
しかし今回、ルソン島北西の南シナ海で沈んだ船体が発見された。
当時、「もんてびでお丸」は、オーストラリア兵の捕虜864人を乗せて、パプアニューギニアから中国の海南に向かっていたそうだ。
その後、捕虜が乗っていることを知らなかったアメリカ海軍の潜水艦が、魚雷を放ち、「もんてびでお丸」は沈没した。
この沈没により、捕虜や民間人など1000人以上が死亡。オーストラリアでは最大の戦時海難事故とみなされている。
水深4000メートル以上の地点で発見
今回の捜索は、海洋考古学の非営利団体と深海調査の専門家が主導し、オーストラリア国防省が支援したという。
また「もんてびでお丸」の船体は、水深4000メートル以上の地点で発見されたそうだ。
Marles国防相はビデオメッセージで、次のように述べている。
「『もんてびでお丸』の所在が不明であったことは、命を落とした人々の家族にとって、今までやり残していたことを意味します。これで、オーストラリアの海洋史における最も悲劇的な章の1つに終止符を打つことができました」(了)
出典元:Reuters:Australia says discovery of WW2 shipwreck ends ‘tragic’ maritime chapter(4/22)