マックの広告でバーガーを大きく見せるのは合法、原告敗訴【アメリカ】
ハンバーガーチェーンのマクドナルドとウェンディーズは、広告でバーガーを実物以上に大きく見せたとして、アメリカで提訴されていた。その裁判の判決が最近下され、原告側が敗訴した。
肉が実物より20%大きい
今年5月、原告は、広告に掲載されたバーガーの肉が実際よりも大きいことで、マクドナルドとウェンディーズをニューヨークの裁判所に訴えていた。
広告に登場するハンバーガーの肉(パティ)は生焼けのもので、店で提供されるものより20%程度大きい。これは両社が売り上げ促進のために意図的にやっているものである、というのが原告側の主張だった。
ニューヨーク州サフォーク郡在住の原告、Chimientiさんによると、マクドナルドとウェンディーズで働いたことのあるフードスタイリストが、撮影の際に肉(パティ)を美味しそうに見せるためにわざと生焼けにすることを証言しているそうだ。
肉はしっかり焼くと縮んで小さくなるが、生焼けだとあまり縮まないので大き目に見える。
美味しそうに見せるのは合法
裁判を担当したGonzalez判事は、19ページにわたる判決文の中で、マクドナルドとウェンディーズが「自社のバーガーを美味しそうに見せようとするのは、他の多くの会社が自社製品に良いイメージを持ってもらうために視覚に訴える画像·映像を用いるのと同じことである」と述べた。
また、両社のウェブサイトにバーガーの重さとカロリーが、「目立つように、客観的に」記載されていることも、今回の判決の理由となった。
バーガーのトッピングについて、実際の量が期待したより少ない場合でもそれは広告によるミスリードにあたらない、との判決も出ている。
海外メディアによれば、バーガーキングも広告のバーガーが実物と違うという理由で提訴されていたが、今年8月、原告の訴えが棄却された。(了)
出典元:New York Post:McDonald’s, Wendy’s defeat lawsuit accusing them of exaggerating size of burgers(10/2)
出典元:New York Post:Ads from McDonald’s, Wendy’s and Burger King exaggerate size of burgers: suit(5/19)