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ゼレンスキー氏が大統領を演じたドラマ、米ネットフリックスが再放映決定

ゼレンスキー氏が大統領を演じたドラマ、米ネットフリックスが再放映決定
YouTube/KinoGuru

ウクライナのゼレンスキー大統領は、コメディアンとして人気絶頂だった2015年、テレビドラマの主役としてウクライナの大統領を演じた。

 

米ネットフリックスは、2017年からそのドラマを放映していたが、昨年終了。だがここに来て、アメリカ国内向けに放映を再開することになった。

 

平凡な高校教師が大統領に

 

ドラマのタイトルは『Servant of the People』。日本語にすると「国民への奉仕者」といった感じか。ゼレンスキー氏は主役を演じるほか、プロデューサーも兼ねている。また、制作したのはゼレンスキー氏が設立した「Kvartal 95」というプロダクションだ。

 

ドラマの中味は、というと、ジャンルとしては風刺コメディ。ゼレンスキー氏演じる平凡な高校教師が、ウクライナの政治腐敗を口汚く批判しているところを、生徒が撮影し、ネットに投稿してしまう。それが異常な注目を集めたので、生徒たちはクラウドファンディングで資金を作り、先生を無理やり大統領選に出馬させるのだ。そして当選。大統領になった先生は、最初は戸惑い、やがて政府に巣喰った腐敗を本気で取り除いていく……これが大雑把なストーリー。

 

このドラマで知名度を上げたゼレンスキー氏は、のちにタイトルと同名の「Servant of the People」という政党を作り、大統領に立候補した。そして2019年4月21 日、決選投票で70%を超える票を獲得し、本物の大統領となった。

 

下にあるのが当時の予告動画(英語字幕)。残念ながらゼレンスキー氏は細切れにしか出てこないが。

 

 

傑作なコメディー・シーン

 

氏の演技をもっと見たいという人もいるだろう。YouTubeを検索したところ、氏の登場する場面のみを切り取ったビデオクリップが2つだけ見つかったのでご紹介したい。なかなか傑作なコメディー・シーンだ。

 

1つはブラックな風刺コメディー。悪を排除しようとする大統領に議会があまりにも無関心なので、彼はとんでもないものを持ち出す。

 

 

もう1つは、現実とも呼応するシーン。EUから大統領の携帯に電話があり、EU加盟が認められたという知らせが届く。大喜びの大統領。しかし話すうちに、ウクライナでなく、加盟が認められたモンテネグロにかけるはずの電話だったとわかり、落胆する。

 

アメリカだけでなく、日本でも日本語字幕版の放映を期待したい。(了)

 

出典元:New York Post:Netflix to stream Zelensky’s ‘Servant of the People’ series in US(3/16)

出典元:New York Post:Who is Ukraine’s President Zelensky? Ex-comedian at center of new war(2/24)

出典元:Wikipedia:Servant of the People (TV series)

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