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ショーン・ペン氏が億万長者に戦闘機購入や、ウクライナへの供与を呼び掛ける

ショーン・ペン氏が億万長者に戦闘機購入や、ウクライナへの供与を呼び掛ける
Операція об'єднаних сил / Joint Forces Operation

ロシア軍と戦っているウクライナ軍を支援するため、アメリカ人俳優が動いている。

 

「F-15」「F-16」を購入するよう求める

 

その俳優とはショーン・ペン氏だ。彼は世界中の億万長者に対し、アメリカの戦闘機「F-15」または「F-16」を12機(2編隊分)購入するよう求めた。

 

その上で、それらをウクライナ側へ供与(譲渡か売却かは不明)するよう嘆願したという。これらの戦闘機を購入する費用は3億ドル(約370億円)になると考えられている。

 

実は、ペン氏のドキュメンタリー・チームは、ロシア軍が侵攻したその日、撮影のためにウクライナへ入っており、その後しばらく首都・キーウに留まり、政府関係者と緊密に連携していたという。

 

旧ソ連製の戦闘機の供与を求めていた

 

ウクライナ政府は戦争が始まって以来、戦闘機の供与を求めてきたが、アメリカはポーランドが28機の「MiG-29」を供給する提案を拒否していた。

 

にもかかわらず、ゼレンスキー大統領は西側諸国に、ウクライナの防空のために旧ソ連製の戦闘機の供与を嘆願し続けてきた。

 

そして先日、ウクライナ空軍も「「最も必要なのは戦闘機だ」とツイート。特に1960年代と1970年代に設計されたアメリカの「F-15」と「F-16」を要求した。

 

今回のペン氏の動きは、この要求を支援するためのものと考えられている。

 

Операція об’єднаних сил / Joint Forces Operation

いくつかの問題点も

 

ウクライナ空軍のパイロットはツイッターにおいて、「わずか2〜3週間の訓練」で「F-15」と「F-16」の操縦を習得できる、と主張していたという。

 

しかし専門家は、パイロットが新しい戦闘機の操縦を覚えるには通常4ヶ月かかるとみている。またウクライナ側が、ボーイング社やロッキード・マーチン社製の航空機の整備方法を知っている技術者や、スペアパーツなどを見つけるという問題も残っているそうだ。

 

しかしイギリス空軍の元パイロットで防衛評論家のアンディ・ネザーウッド氏は、次のように語っている。

 

「戦争が始まった頃に私に尋ねたなら、ウクライナのパイロットが新しい戦闘機を2週間から3週間で使いこなすのは不可能だと答えただろう。しかし、今ではウクライナ空軍のことを考えると、不可能という言葉は使いたくありません」

 

ただもう一つの問題が、アメリカの輸出規制だ。一般的に戦闘機はある政府から別の政府へ売られるため、武器売却を進める前に、アメリカ議会の承認が必要になるという。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Sean Penn calls for billionaire to step up and buy aircraft for Ukraine(4/1)

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