映画『トップガン』の著作権をめぐり、原作者の遺族がパラマウントを提訴
大ヒット映画『トップガン・マーベリック』を製作した映画会社「パラマウント・ピクチャー」が、著作権に違反したとして訴えられた。
原作者の遺族が訴えを起こす
訴えを起こしたのは、1986年に公開された映画『トップガン』の原作者、エフード・ヨネイ氏の未亡人と息子とされている。
彼らは6月6日にカリフォルニア連邦裁判所に訴えを起こしたが、訴状によれば、今年公開された『トップガン・マーベリック』は、前作『トップガン』の派生作品だと主張しているという。
しかしパラマウント側が取得していた前作の著作権は有効期限が切れているため、『トップガン・マーベリック』は著作権違反に当たると主張しているそうだ。
Obsessed with #TopGun: Maverick? No turning back now. pic.twitter.com/nhTqZjhi67
— Top Gun (@TopGunMovie) June 5, 2022
2020年1月24日が有効期限
そもそも「パラマウント」は1983年に原作が出版された後、『トップガン』の著作権を取得し、映画を製作したという。
そして2018年、ヨネイ夫妻は「パラマウント」側に、著作権が2020年1月24日で効力を失うとの通知を送ったそうだ。
しかし未亡人らは、「パラマウント」が意図的にライセンスを取得しておらず、続編の『トップガン・マーベリック』も2020年1月24日以降に作られていたため、、著作権に違反していると主張している。
パラマウント側は否定
一方、「パラマウント」は、その日までに続編が十分に完成していたと主張しているそうだ。
また「パラマウント」は声明で、「これらの請求はメリットがなく、我々は精力的に弁護する」と述べている。
ヨネイ家では、今回の訴訟において、差止命令による救済、および不特定の損害賠償を求めているという。(了)
出典元:ABC News:Paramount sued over ‘Top Gun: Maverick’(6/7)