パウエル元国務長官と、戦争で片足を失った元軍人との素敵な交流が話題に
元国務長官で退役陸軍大将のコリン・パウエル氏が、アフガニスタンで片足を失くした元軍人によって助けられたというエピソードを紹介し、話題となっている。(正確には軍属だが、もはや軍人と分けずに表記する)
アフガニスタンで片足を失った元軍人
パナマ侵攻や湾岸戦争の指揮を執ったパウエル元長官は先日、自らのフェイスブックにおいて、自分を助けてくれた元軍人に対して感謝の言葉を述べた。
その元軍人は、タイヤがパンクして立ち往生していたパウエル氏を助けたという。パウエル元長官は自身のフェイスブックで次のように述べている。
「昨日は私にとって元気づけられる日でした。私は検査のために、Walter Reed陸軍病院へ車で向かう途中でした。州間高速道路495号線を走っていると、車の前の左側のタイヤが破裂したのです。私は車に詳しいので、タイヤを交換できると思っていました」
「しかし外は寒く、ボルトは堅くしまっていました。車をジャッキ・アップし、いくつかのボルトを引き抜いた時、突然私の前に別の車が止まったのです。やがて男性がその車から降りてきましたが、私は彼の片方の足が義足だと気づきました」
「彼は私に言いました、『私はあなたを知っている。あなたを手伝いたい』と。私たちは会話をし、その後彼がアフガニスタンで軍属として勤務していた時に、片足を失ったことを知りました」
「彼はラグ・レンチを手に取り、私が道具の片づけをしている間に、タイヤの交換を終えてくれました。その後2人は急いで予約していたWalter Reed陸軍病院へ向かいました。ただ私は彼の名前と住所を聞くのを忘れてしまいました。でも彼はセルフィー(自撮り)を求めてきたのです」
その後、男性はパウエル元長官にメッセージを送ってきたという。
「あなたは巨大な存在だった」
その男性の名前はAnthony Maggertさん。彼はメッセージでパウエル元長官に対して、次のように語ったそうだ。
「パウエル長官、私は今日という日を忘れないように願っています。なぜなら私はあなたの本を読んだことを決して忘れないからです。あなたは常に人に感銘を与え、リーダーであり、有能で公正な政治家でした。33年間の軍役を終えた後も、あなたは巨大な存在であり、道を照らすトーチを運ぶその両肩に私たちは頼ってきました。そして今、同じことをしなければならないのは、未来の世代の人々なのです」
これに対し、パウエル元長官も次のように述べている。
「ありがとう、Anthony。あなたは私の魂を感動させてくれた。そして私に、この国がどういうものなのか、なぜ偉大なのかを思い出させてくれた。皆、お互いに怒鳴り合うのはやめよう。ただお互いをいたわり合おう。あなたは今日という日を、素晴らしい日にしてくれた」
軍のトップにまで上り詰めたパウエル氏と、元軍人の心温まる交流が綴られた投稿。公開から21時間で46万件ものエンゲージメント(いいねなど)があり、16万人以上にシェアされている。(了)
Yesterday was a reassuring day for me. I was on my way to Walter Reed Military Hospital for an exam. As I drove along…