ロボットしか働いていないピザ屋が、フランス・パリにすでにある
パリの中心街にある「Pazzi」というピザ屋さん(ピッツェリア)。ここのスタッフは100%ロボットだ。店名と同じPazziという名のアームロボットがピザ生地を準備し、トッピングを散らして焼き上げ、客からのオーダーも受けるという。
従業員はロボットだけ
「世界初の、ロボットが働くレストランを作る」。こんな野望を持ってガレージでロボット開発をスタートしたCyril HamonさんとSébastien Roversoさんは、7年がかりでロボット「Pazzi」を完成させた。そして2021年7月、パリ4区のポンビドゥー・センターの向かいにピッツェリア「Pazzi」を開店した。
店のニュースリリースによると、このロボットはピザ生地を捏ね、丸く延ばし、ソースを塗り、トッピングを散らし、オーブンで焼き上げ、紙のボックスに入れ、カッティングする。つまり、通常スタッフがやることを全部こなすという。
それらの作業は全て客席からも見えるようになっており、動画がYouTubeに投稿されている。
生地のコンディションに応じて捏ね方を変える
ロボットPazziにはAI(人工知能)が搭載されており、生地の発酵度合いや空気の湿度などに応じて、捏ね方を微妙に変えることができるそう。本来なら職人が勘で決めていたようなことを、Pazziは再現できるというわけだ。
客は店内のタッチスクリーンやスマートフォンアプリで注文する。トッピングの量や種類をカスタマイズすることもできる。
1枚のピザを下準備するのにかかる時間は45秒。オーブンでは最高6枚を1度に焼くことができ、注文から出来上がりまでは約5分。ボックスに入った状態で提供され、客は店内で食べてもいいし持ち帰ってもいい。
今年の末までにパリにもう2店舗、来年始めにはスイスにも1店舗オープンする予定らしい。(了)
出典元:Mashable:There’s a pizzeria in Paris run entirely by robots — Strictly Robots(11/5)
出典元:PAZZI