まるでミニカーの陳列棚!シンガポールにあるスーパーカーの自動販売機のビルが面白い
本物の高級車をガラス越しに陳列した、車の自動販売機のビルがシンガポールで昨年オープンし話題となっている。
●最新型のランボルギーニなど60台
そのビルは15階建てで高さは約45mあり、自動車販売会社の「Autobahn Motors」が所有しているという。
ビルの窓際には約60台の高級車が並べられ、最新モデルのランボルギーニ・アヴェンタドールや、フェラーリ512Mなどの収集家に人気の車種まで取り揃えているそうだ。
Autobahn Motorsのゼネラル・マネージャー、Gary Hongさん(45)によれば、車の展示スペースの不足に悩んでいる時、子供とおもちゃ屋へ買い物に行き、垂直に並べられているミニカーの陳列棚を見て、この形を思いついたという。
そしてHongさん自身は、この建物が世界で最も高い「車の自動販売機」だと自負しているとか。
●ビルから自動的に車が出てくる
実際に車は、Autobahn Motorsによってカスタマイズされた専用のアプリのボタンを押すだけで、ビルの中から自動的に運ばれてくるそうだ。
そしてお客は自分が選んだ車が地上へ下ろされるまで、移動する様子を捉えたビデオを見ながら待つことができるという。
もっとも完全なセルフサービスではなく、お客が試乗や購入の要望を行えば、常にスタッフが手伝ってくれるとか。
●日本やアメリカにも同様のビルがある
このように車をビルに陳列して販売するのはAutobahn Motorsが初めてではなく、最近ではアメリカや日本も含め、世界のあらゆる場所で見られるそうだ。
いずれも限られたスペースでどれだけ多くの車を見せられるかという問題を抱えている会社が多く、特に人口密度の高いシンガポールではその点が大きな課題になってきたそうだ。
●注目され売り上げが30%も上昇
このビルは昨年の12月に建てられたが、その後実際に車の購入を考えているお客以外にも多くの人々が集まり、注目されたという。
おかげで2016年の第4四半期に比べ、2017年の第1四半期は約30%も売り上げが伸びたそうだ。
自動車の格納方法はパーキングタワーの原理と同じだとか。Autobahn Motorsでは現在、ビルのシステム技術の特許を申請中で、ゆくゆくは在庫管理の問題を解決しようとしている中国やその他の国々の企業にも販売し、導入されることを目指しているという。(了)
出展元:CNN:This 150-foot-tall ‘vending machine’ will serve you a Ferrari(5/16)